窓に咲く花——中国剪紙展
資料・画像提供=中国文化センター
中国の剪紙(切り絵)は1500年以上の歴史があり、中国の文化、生活に深く根付く民間芸術のひとつとして知られており、2009年に世界無形文化遺産に登録されている。
中国の家庭では、節句や慶事の際に草花等の吉祥図案を窓に貼って家を美しく飾ることから、「窓の花」とも呼ばれている剪紙は中国全土で愛されている。各地の文化的特徴に基づいて、全く異なる風格の剪紙芸術が生まれているが、中でも河北省蔚(うつ)県や陝西、揚州の剪紙がよく知られる。今回東京の中国文化センターで行われる展示では、蔚県の剪紙をはじめ、その他の地方の剪紙43点を見ることができる。
蔚県の剪紙は200年以上の歴史を持つが、紙を切るのではなく、彫って作品に仕立てるのが特徴。薄い宣紙を鋭利で小さな彫刻刀で彫り、鮮やかな色に染めて仕上げられる蔚県産剪紙は、ダイナミックな構図と生き生きとした造形、多岐に渡るテーマが魅力だ。
会場:中国文化センター
展示期間:5月10日(水)〜 25日(木)
開幕式は展覧会初日の15:30から(土日休み、入場無料)
* 展示期間中に特別企画として、11日(木)の15:00〜16:30に中国剪紙体験プログラムを実施。先着20名。申込みは中国文化センターのHPイベント案内ページ(http://www.ccctok.com/event/)で受付中。
人民中国インターネット版 2017年4月7日