『中関村筆記』
寧肯 著
現代中国の改革開放の過程において、二つの「村」が歴史の記録に載せられることは間違いない。一つは中国の農村改革の新紀元を画した安徽省の小崗村、もう一つは中国の科学技術革新の新楽章を開いた北京の中関村だ。中関村は中国におけるハイテク分野のランドマークであり、「中国のシリコンバレー」とたたえられる。1980年代初めの「電気街」から、30年余りの建設を経て、中関村はすでにレノボや百度をはじめとするハイテク企業約2万社が集中する、首都のハイテク産業機能エリアとなっている。著者は馮康氏、柳伝志氏、王選氏など異なる時期に中関村で起業して卓越した成果を収めた代表的人物19人を選び、19のストーリーで一人一人性格がはっきりした時代ごとの英才を浮き彫りにし、それによって、改革開放の進展に伴って台頭した「中国のシリコンバレー」の発展史をも描き出した。19人の起業の過程は一つの時代の縮図を成していると言っても過言ではない。 (北京十月文芸出版社 2017年4月 45元)
人民中国インターネット版 2017年9月