『故宮院長説故宮』
李文儒 著
著者の李文儒氏は故宮博物院の元副院長だ。本書は写真と文章の組み合わせにより、20章を使い、故宮に現存する建築物と職人たちの比類ない巧みな技を部門と種類を分けて紹介している。本書には二つの見どころがある。一つは写真。大部分の写真は著者本人が撮影したもので、鑑賞価値が高いだけでなく、著者の目線で見た異なる故宮が表現されている。もう一つは著者の独特の感想だ。著者は故宮の一つ一つの建物や観光スポットを紹介する際に、自分の理解や感想を貫き通しており、十数年にわたって故宮と「交流」してきたあれこれを集めて文章にし、読者に他とは違う故宮を見せてくれている。(天地出版社 2017年8月 68元)
人民中国インターネット版 2017年10月