中国共産党規約


(中国共産党第十七回全国代表大会で一部改正のうえ、二〇〇七年十月二十一日に採択)

総 綱

中国共産党は中国労働者階級の前衛部隊であると同時に、中国人民と中華民族の前衛部隊であり、中国の特色のある社会主義事業を指導する中核であり、中国の先進的生産力の発展の要請を代表し、中国の先進的文化の前進する方向を代表し、中国の最も広範な人民の根本的利益を代表する。党の最高の理想と最終の目標は共産主義を実現することである。

中国共産党はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論と「三つの代表」という重要な思想をみずからの行動の指針とする。

マルクス・レーニン主義は、人類社会の歴史の発展法則を明らかにし、その基本原理は正しいものであり、強大な生命力がある。中国の共産主義者が追求している共産主義の最高の理想は、社会主義社会が十分に発展をとげ、高度に発達した基礎のうえではじめて実現されるものである。社会主義制度の発展と充実は長期にわたる歴史的過程である。マルクス・レーニン主義の基本原理を堅持し、中国人民が自由意思で選択した中国の国情に適した道を歩めば、中国の社会主義事業は必ずや最終的勝利を勝ち取るにちがいない。

毛沢東同志を主な代表とする中国の共産主義者は、マルクス・レーニン主義の基本的原理を中国革命の具体的実践と結び付けて、毛沢東思想を創立した。毛沢東思想は、マルクス・レーニン主義の中国における運用と発展であり、実践によって立証されているように、中国の革命と建設についての正しい理論的原則と経験の総括であり、中国共産党の集団の英知の結晶である。毛沢東思想の指導のもと、中国共産党は全国各民族人民を指導して、帝国主義、封建主義、官僚資本主義に反対する長期にわたる革命闘争を経て、新民主主義革命の勝利をかち取り、人民民主主義独裁の中華人民共和国を打ち立てた。建国後においては社会主義的改造を順調に進め、新民主主義から社会主義への移行を達成し、社会主義の基本制度を確立し、社会主義の経済、政治と文化を発展させてきた。

十一期三中全会以来、鄧小平同志を主な代表とする中国の共産主義者は、建国以来の成功と失敗の両方の経験を総括し、思想を解放し、実事求是をむねとして、全党の活動の中心の経済建設への移行を実現し、改革開放を実行し、社会主義事業の発展の新たな時期を切り開き、中国の特色のある社会主義を建設する路線、方針、政策を逐次形成し、中国で社会主義を建設し、社会主義を強固にし、発展させる基本問題を解明し、鄧小平理論を打ち立てた。鄧小平理論はマルクス・レーニン主義の基本原理を現代中国の実践および時代の特徴と結びつけた産物であり、新たな歴史的条件における毛沢東思想を継承し、発展させたものであり、中国におけるマルクス主義の新たな発展段階であり、現代中国のマルクス主義であり、中国共産党の集団の英知の結晶であり、わが国の社会主義現代化の事業を絶えず前進させるように導いている。

十三期四中全会以来、江沢民同志を主な代表とする中国の共産主義者は、中国の特色のある社会主義を建設する実践の中で、社会主義とは何か、いかに社会主義を建設するか、どのような党を建設すべきか、どのように党を建設するかについての認識を深め、党を治め、国を治めるために新たに貴重な経験を積みあげ、「三つの代表」という重要な思想を形成した。「三つの代表」という重要な思想はマルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論に対する継承と発展であり、現代における世界と中国の発展・変化の党と国の仕事に対する新たな要請を反映するものであり、党建設を強化、改善し、わが国の社会主義の自己完成と発展を推進する強大な理論的武器であり、中国共産党の集団の英知の結晶であり、党が必ず長期にわたって堅持しなければならない指導思想である。終始「三つの代表」を貫くことは、わが党の立党の本、執政の基礎、力の源泉である。

第十六回全国代表大会いらい、党中央は鄧小平理論と「三つの代表」という重要な思想を導きとし、新たな発展の要請に応じて、全党の英知を集約し、人間本位および全面的でバランスのとれた、持続可能な科学的発展観を打ち出した。科学的発展観は、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論と「三つの代表」という重要な思想と一脈相通じるものであるとともに、時代とともに前進する科学的理論でもあれば、わが国の経済・社会の発展の上での重要な指導方針でもあり、中国の特色のある社会主義を発展させていくために堅持、貫徹しなければならない重要な戦略的思想でもある。

改革開放いらい、われわれがすべての成果をあげ進歩を収めた根本的原因は総じて言えば、中国の特色のある社会主義の道を切り開き、中国の特色のある社会主義の理論体系を形成したからである。全党の同志は、党が並々ならぬ困難を乗り越えて切り開いたこの道と理論体系をよりいっそう大切にし、長期にわたってそれを堅持し、絶えず発展させていかなければならず、中国の特色のある社会主義という偉大な旗じるしを高く掲げ、現代化建設の推進、祖国統一の達成、世界平和の擁護およびともに発展することの促進という三つの大きな歴史的任務を完遂するために奮闘しなければならない。

わが国が今なお、しかも今後長期にわたって社会主義の初級段階にある。これは経済、文化の立ち遅れた中国で社会主義現代化の建設を進めるにあたって飛び越えることのできない歴史的段階であり、百年を超える期間を必要とする。わが国の社会主義建設は、必ずわが国の国情から出発し、中国の特色のある社会主義の道を歩まなければならない。現段階においては、わが国社会の主要な矛盾は、人民の日増しに増大する物質・文化面の必要と立ち遅れた社会的生産との間の矛盾である。国内的要因と国際的影響によって、階級闘争はなお一定の範囲内において長期にわたって存在し、ある条件の下では激化する可能性もあるが、既に主要な矛盾ではなくなった。わが国の社会主義建設の根本的任務は、さらに生産力を解放し、発展させ、社会主義現代化を逐次実現し、またそのために生産関係と上部構造の中にある生産力の発展に照応しない分野と部分を改革することである。公有制を主体とし、多種類の所有制の経済がともに発展をとげる基本的経済制度を堅持し、それを充実させ、労働に応じた分配を主体とし、多種多様な分配方式が共存する分配制度を堅持し、それを充実させ、一部の地域と一部の人が先に豊かになることを奨励し、逐次貧困をなくし、ともに豊かになることを実現し、生産の発展と社会の富の増大を踏まえて人民の日増しに増大する物質・文化面の必要を絶えず満たし、人間としての全面的な発達を促進しなければならない。発展ということを党の執政と国の振興における第一義的な重要任務とする。諸般の活動は、社会主義社会の生産力の発展に役立つかどうか、社会主義国の総合国力の増強に役立つかどうか、人民の生活水準の向上に役立つかどうか、これを全般的な出発点と検証の基準にしなければならない。労働、知識、人材および創造を尊重し、発展は人民のためであり、人民に依拠し、その成果は人民がともに享受すべきである。新しい世紀に入り、わが国は小康(いくらかゆとりのある)社会を全面的に築き上げ、社会主義現代化の進捗を加速する新たな発展段階に入った。中国の特色のある社会主義事業の全般的な布石に照らして、経済の建設、政治の建設、文化の建設、社会の建設を全面的に推し進めなければならない。新しい世紀の新段階における経済と社会の発展の戦略目標は、すでに初歩的に達成した小康レベルを固め、発展させ、党創立百周年の際には、十数億の人口にメリットをもたらす、より高いレベルの小康社会を築き上げ、さらに建国百周年の際には、一人あたりの国内総生産(GDP)が中程度の発展をとげた国のレベルに達し、現代化を基本的に実現することである。

中国共産党の社会主義初級段階における基本路線は、全国各民族人民を指導し、結束させて、経済建設を中心とし、四つの基本原則を堅持し、改革開放を堅持し、自力更生と刻苦創業によって、わが国を富強、民主、文明、調和のとれた現代化した社会主義国に築き上げるために奮闘することである。

中国共産党は、社会主義事業を指導するにあたって、経済の建設を中心とし、その他の諸活動をこの中心に従わせ、奉仕させることを堅持しなければならない。タイミングを逸することなく発展を速め、科学・教育による国家振興の戦略、人材による国力増強戦略と持続可能な発展の戦略を実施し、第一の生産力としての科学技術の役割を十分に発揮させ、科学技術の進歩に依拠し、勤労者の資質を向上させ、国民経済の立派で急速な発展を促進しなければならない。

社会主義の道を堅持し、人民民主主義独裁を堅持し、中国共産党の指導を堅持し、マルクス・レーニン主義と毛沢東思想を堅持するという四つの基本原則は、われわれの立国の本である。社会主義現代化の建設の全過程において、四つの基本原則を堅持し、ブルジョア階級の自由化に反対しなければならない。

改革開放を堅持することは、われわれが国を強大にするにあたって必ず経なければならない道である。生産力の発展を束縛している経済体制を根本から改革し、社会主義市場経済体制を堅持し、それを充実させなければならない。またこれにあわせて、政治体制の改革とその他の分野の改革を行わなければならない。対外開放の基本国策を堅持し、人類社会が創造したすべての文明の成果を吸収、参考にしなければならない。改革開放にあたっては、大胆に模索し、勇敢に開拓し、改革に関する政策決定の科学性を高め、改革措置の整合性を増強し、実践の中で新しい道を切り開くべきである。

中国共産党は人民を指導して社会主義市場経済を発展させる。公有制経済を確固として揺るぐことなくうち固め、発展させ、非公有制経済の発展を確固として揺るぐことなく奨励、サポート、誘導する。資源配分における市場の基礎的役割を発揮させ、充実化したマクロ・コントロールシステムを構築する。都市と農村の発展、地域の発展、経済と社会の発展、人間と自然との調和のとれた発展、国内の発展と対外開放を統一的に協調させ、経済構造を調整し、経済の発展パターンを転換させる。社会主義新農村を建設し、中国の特色のある新しいタイプの工業化の道を歩み、創造革新型国家を建設し、資源節約型、環境にやさしい社会を構築する。

中国共産党は人民を指導して社会主義の民主政治を発展させる。党の指導と、人民の主人公としての地位と法による治国との有機的な統一を堅持し、中国の特色のある社会主義政治の発展の道を歩み、社会主義の民主を拡大し、社会主義の法秩序を整備し、社会主義の法治国家を建設し、人民民主主義独裁を強固なものにし、社会主義の政治文明を建設する。人民代表大会制度、中国共産党の指導する多党合作制と政治協商制度、民族区域自治制度および末端の大衆自治制度を堅持し、充実させる。人民が国の事柄と社会の事柄を管理し、経済と文化事業を管理する権利を確実に保障する。人権を尊重し、確保する。意見発表のチャンネルを広く切り開き、民主的選挙、民主的政策決定、民主的管理、民主的監督の制度と手続きを確立し、健全にする。国の立法と法律執行の仕事を強め、国の諸般の活動の法治化を実現させる。

中国共産党は人民を指導して社会主義の先進的文化を発展させる。社会主義の精神文明を建設し、法律に基づいて国を治めることと徳によって国を治めることとの結合を実行し、全民族の思想・モラルの資質と科学・文化面の資質を高め、改革開放と社会主義現代化の建設に強大な思想的保証、精神力と知的支援を与える。マルクス主義の指導思想を堅持し、中国の特色のある社会主義の共通の理想を確立し、愛国主義を中核とする民族精神および改革・革新を中核とする時代精神を高揚させ、社会主義の栄辱観を唱導し、民族がみずからを尊び、自信に燃え、向上精神を強め、資本主義と封建主義の腐敗した思想の侵食を防ぎ止め、さまざまな社会の醜い現象を一掃し、わが国の人民が理想、モラル、教養、規律のある人民となるよう努める。党員に対しては、さらに共産主義の遠大な理想の教育を行う。教育、科学、文化事業の発展に大いに力を入れ、民族の優れた伝統的文化を高揚し、社会主義の文化を繁栄させ、発展させる。

中国共産党は人民を指導して社会主義調和社会を構築する。民主・法治、公平・正義、信義・友愛を求め、活力にあふれた、安定した秩序を保ち、人間と自然が仲良く共存するという全般的な要請、および共に建設に取り組み、共に享受する原則に則り、民生の改善を重点とし、人民が最も関心をもち、最も直接的で、最も現実的な利益とかかわりのある問題をちゃんと解決し、全人民がそれぞれの能力を尽くし、またそれぞれに得るところがあり、なおかつ睦まじく共存しあう状況を努力して作り出す。敵味方の矛盾と人民内部の矛盾という性質の異なった二種類の矛盾を厳格に区別し、正しく処理する。社会の治安面の総合対策を強め、法律に基づいて国の安全と利益を害し、社会の安定と経済の発展を害するさまざまな犯罪行為と犯罪者を断固として取り締まり、社会の長期的安定を保つ。

中国共産党は、人民解放軍とその他の人民武装力に対する指導を堅持し、人民解放軍の建設を強化し、人民解放軍が新しい世紀の新段階における軍隊の歴史的使命を全うすることを確実に保証し、人民解放軍が国防の強化、祖国の防衛および社会主義現代化建設に参加する中での役割を十分に発揮させる。

中国共産党は平等、団結、相互協力、調和のとれた社会主義の民族関係を擁護し、発展させ、積極的に少数民族の幹部を養成、選抜し、少数民族と民族地区の経済、文化および社会事業の発展を助け、各民族がともに団結奮闘し、ともに繁栄し発展することを実現する。宗教事務にかかわる党の基本方針を全面的に貫徹し、信者たちと結束して経済・社会の発展のために貢献をする。

中国共産党は全国各民族の労働者、農民、知識人と結束し、各民主党派、無党派の人士、各民族の愛国的勢力と団結して、すべての社会主義の勤労者、社会主義事業の建設者、社会主義を支持する愛国者、祖国の統一を擁護する愛国者からなる最も幅広い愛国統一戦線を一層発展させ、拡大する。香港特別行政区の同胞、澳門特別行政区の同胞、台湾同胞および海外の華僑同胞を含めた全国人民の団結をたえず強化する。「一国二制度」の方針に基づいて、香港、澳門の長期にわたる繁栄と安定を促し、祖国統一の大業を達成する。

中国共産党は独立自主の平和外交政策を堅持し、平和発展の道と互恵・ウィンウィンの開放戦略を堅持し、国内と国際という二つの大局を統一的に協調させ、積極的に対外関係を発展させ、わが国の改革開放と現代化建設に有利な国際環境を作るよう努力する。国際問題においては、わが国の独立と主権を守り、覇権主義と強権政治に反対し、世界の平和を擁護し、人類の進歩を促進し、恒久平和かつ共同繁栄の調和世界の構築を推し進めることに努める。主権および領土保全の相互尊重、相互不可侵、相互内政不干渉、平等互恵、平和共存の五原則を踏まえて、わが国と世界各国との関係を発展させる。わが国と周辺諸国との善隣友好関係を絶えず発展させ、発展途上国との連帯と協力を強化する。独立自主、完全平等、相互尊重、相互内部事情不干渉の原則に基づいて、わが党と各国の共産党およびその他の政党との関係を発展させる。

中国共産党が全国の各民族人民を指導して社会主義現代化の偉大な目標を実現するには、必ず党の基本路線を中心に据えて党の執政能力と先進性の構築を強化し、改革・革新の精神で党建設の新しい偉大なプロジェクトを全面的に推進しなければならない。公のために立党し、人民のために執政することを堅持し、党が党を管理し、厳格に党を治め、党のすぐれた伝統と作風を発揚することを堅持し、党の指導レベルと執政レベルをたえず高め、腐敗を拒み、変質を防ぎ、リスクを防ぎ止める能力を高め、たえず党の階級的基盤を増強し、党の大衆的基盤を拡大し、党の創造力、結束力、戦闘力をたえず高めることによって、わが党が終始時代の先頭に立って、全国人民を指導し、中国の特色のある社会主義の道に沿って絶えず前進する強固な中核となるようにする。党の建設では次の四つの基本的要求を断固実現しなければならない。

第一、党の基本路線を堅持すること。全党は鄧小平理論、「三つの代表」という重要な思想と党の基本路線で思想を統一し、行動を統一し、科学的発展観を深く貫き、徹底させ、また揺るぐことなく長期にわたって堅持していくべきである。改革開放と四つの基本原則とを統一させ、党の基本路線を全面的実行し、全面的に党の社会主義初級段階における基本綱領を執行し、あらゆる「左」と右の誤った傾向に反対し、右も警戒するが、主に「左」を防止する。各クラス指導グループの建設を強化し、改革開放と社会主義現代化の建設の中で際立った政治的業績を上げ、大衆に信頼されている幹部を選抜、登用し、何千何万もの社会主義事業の後継者を育成し、組織面から党の基本理論、基本路線、基本綱領、基本的経験の貫徹を保障する。

第二、思想を解放し、実事求是をむねとし、時代とともに前進することを堅持すること。党の思想路線は、すべては実際から出発し、理論と実際を結びつけ、実事求是をむねとし、実践の中で真理を検証し、発展させることである。全党は必ずこの思想路線に依拠して、真実を求め実際を重んじる精神を発揚し、積極的に模索し、大胆にテストをおこない、開拓、革新を行い、創意性を働かせて活動を繰り広げ、絶えず新しい状況を研究し、新しい経験を総括し、新しい問題を解決し、実践の中でマルクス主義を豊富にし、発展させ、マルクス主義の中国化を推進しなければならない。

第三、誠心誠意人民への奉仕を堅持すること。党は労働者階級と最も広範な人民大衆の利益のほかに、みずからの特殊な利益はない。党はいかなる時においても、大衆の利益を第一位に置き、大衆と苦楽を共にし、最も密接なつながりを保ち、人民のために権力を行使し、人民に心を傾け、人民に利益をもたらすことを堅持するものであり、いかなる党員も大衆から遊離し、大衆の頭の上に君臨することは許されない。党は、みずからの活動においては大衆路線を実行し、すべてを大衆のために、すべてを大衆に依拠し、大衆の中から大衆の中へと、党の正しい主張を大衆の自覚的な行動に変えていく。わが党にとっての最大の政治的優位は大衆と密接に結びついていることであり、執政後における党にとっての最大の危険は大衆から遊離することである。党の作風の問題、党と人民大衆とのつながりの問題は、党の危急存亡にかかわる問題である。そのため、党は、枝葉末節と根本の問題をともに解決し、総合対策や措置を講じ、懲罰と予防に同時に力を入れ、特に予防を重視するという方針を堅持し、腐敗に対する懲罰・予防システムの確立と整備をはかり、たゆむことなく腐敗に反対し、党風の建設と廉潔政治の建設を強化する。

第四、民主集中制を堅持すること。民主集中制は民主を基礎とした集中と、集中の指導のもとでの民主が結びついたものである。それは党の根本的な組織原則であると同時に、党の活動における大衆路線の運用でもある。党内の民主を十分に発揚し、党員の民主的権利を保障し、各級の党組織と広範な党員の積極性と創意性を十分に発揮させなければならない。正しい集中を実行して、全党の団結・統一と行動の一致を保証し、党の決定が迅速かつ効果的に貫徹、実行されるよう保証しなければならない。組織性と規律性を強化し、党の規律の前ではだれもが平等である。党の指導機関と党員指導幹部に対する監督を強化し、党内における監督制度をたえず充実させる。党は、みずからの政治活動の中で批判と自己批判を正しく繰り広げ、原則的な問題において思想闘争を行い、真理を堅持し、誤りを是正する。集中もあれば民主もあり、規律もあれば自由もあり、統一的意志もあれば個人の気持ちがのびのびし、生き生きとして活発でもある政治的局面を作り出すよう努める。

党の指導は主として政治、思想と組織面での指導である。党は、改革開放と社会主義現代化の建設の要請に適応し、科学的、民主的、法的知見に基づいた執政を堅持し、党の指導を強化し、改善しなければならない。党は必ず全局を統轄してとらえ、各方面の協調をはかる原則にのっとって、同じクラスのさまざまな組織の中で指導的中核の役割を果さなければならない。党は、全力をあげて経済建設を指導し、各方面の力を組織し、協調し、一致協力して、経済の建設を軸に活動を展開し、経済・社会の全面的な発展を促進しなければならない。党は、民主的かつ科学的に意思決定を行い、正しい路線、方針、政策を制定し、実行し、党の組織活動と宣伝教育活動を立派に行い、すべての党員の前衛としての模範的役割を果たすようにしなければならない。党は必ず憲法と法律の範囲内で活動しなければならない。党は必ず国の立法・司法・行政機関や経済・文化組織、人民団体が積極的かつ主動的に、独自に責任を持って、一致協力して仕事できるよう保証しなければならない。党は必ず労働組合、共産主義青年団、婦女連合会などの大衆組織に対する指導を強化し、その役割を十分に発揮させなければならない。党は必ず情勢の発展と状況の変化に適応して、指導体制を充実させ、指導の方式を改善し、執政能力を増強しなければならない。共産党員は必ず党外の大衆と緊密に協力し、共に中国の特色のある社会主義の建設のために奮闘しなければならない。

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