20世紀で最も重要な大衆娯楽は映画だろう。中国映画は今年、その誕生から百年を迎えた。
この百年間、中国では合わせて7000本の映画が撮られた。これらの作品は、中国人の喜怒哀楽を直接表現している。銀幕の世界と社会の現実は影響し合い、銀幕から出た声やイメージは、中国人の歴史や生活の中に深く浸透した。
中国映画は無声映画からトーキー(発声映画)へ、白黒映画からカラー映画へと移り変わり、啓蒙・娯楽・社会動員など重要な役割を果たした。そして、誕生から百年を迎えた今日、これまでのフィルムからデジタル技術の導入へと転換している。
本特集では、ローカルとグローバル、映画に見る戦争の記憶、映画に現れる庶民の意識・リアリズムの伝統、約30年間の国産映画と産業の変遷など、いくつかのテーマを中心に、中国映画について紹介したい。(王衆一=文・写真)
その1 中国映画のローカルとグローバル
その2 スクリーンに映された戦争の記憶
その3 見直されるリアリズム
その4 アジアで固く手を結び、欧米へ進出を
人民中国インターネット版
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