●老竜頭
老竜頭は山海関から南へ4キロメートルの浜海の高地に位置し、明の長城東部の起点となっている。万暦7年、戚継光が長城の浜海で海に入って7丈の石城を増築し、長城の起点とし、その場所を「老竜頭」と名づけた。
老竜頭は歴代王朝の栄枯盛衰を経験してきた。清代前期の康熙、雍正、乾隆、嘉慶、道光の5人の皇帝は何度も老竜頭に来て、観海に登楼、詩をつくり同時に縁起を求め、皆老竜頭の台頭を願った。老竜頭は一時破壊され、わずかに「天井海岳」の碑だけが残った。1980年鄧小平氏が「我ら中国の物を愛し、我々の長城を修復しよう」と提唱した、山海関人民が老竜頭を再度修復し、当時の雄姿を再び現すことになった。
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