成語“梅を望んで渇きをいやす”の話
ある年の夏、曹操は軍隊を率いて張の国を討伐に行きました。天気が異常なほどむし暑い日でした。軍隊は曲がりくねった山道を進んでおり、正午の時分には兵士達の服も汗で濡れきっていました。行軍の速度も遅くなってきました。
曹操は戦機を逃すことを心配し、とても焦っていました。曹操は道案内人にこっそり近くに水源があるかどうか聞きましたが、案内人は「泉が谷の向こう側にあり、まだまだ遠いですよ。」と答えました。曹操は真相をみなに伝えることによって軍が乱れるのを心配し、隊の先頭に出て鞭(むち)を前方に向けながら言いました。「兵士達よ、余は前方に梅林があることを知っている。そこの梅は大きくておいしい。ここの丘を越えればもうすぐだ!さあ、道を急ごう!」。兵士達はそれを聞き、あたかもその甘酸っぱくておいしい梅が口の中にあるような気持ちになり、気を取り直して道を急ぎました。そして、軍隊はまもなくその泉に到着し、兵士達は休みを取り無事に体力を回復しました。
“望梅止渴”「 wàng méi zhǐ kě」:ただ空想をするだけで満足すること。
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人民中国インターネット版 2010年3月8日