People's China
現在位置: 技あり!中国語

虎にまつわる成語―「狐假虎威」

 

この故事成語は「戦国策・楚策」のお話です。

昔、楚の王様、宣王(センオウ)は戦国時代の七雄として力をつけていました。ある日、王様の元に集まった群臣に対して、この国を実質取り仕切っていた同じ群臣の昭奚恤(ショウケイジュ)のことを、みんなが恐れるのはなぜかと聞きます。そこに魏の国からやって来た江一(コウイチ)が答えました。

 

ある時、獲物を探していた虎が狐を捕まえます。虎が狐を食べようとした瞬間、狐が「私は神に命じられた百獣の長だ、もし、私を食べたら天命にそむくことになる。疑うのなら先に行くので、後から付いて来てみれば、獣たちが自分を恐れていることがよく分る。」と言います。虎が狐について後ろから行くと、確かに獣たちは狐の姿を見るとみんな逃げだします。 虎は狐の後ろに付いている自分の姿を見て逃げ出したのだとは思わず、狐を見て逃げたのだと思いこんでしまい、狐を逃がします。

宣王が治める国土の広さといい、兵力の強さといい、他の国にかなうものはありません。それを任されている昭奚恤は、まさに“狐假虎威”(虎の威を借りる狐)なのです。この言葉を聞いて王様は納得したということです。

 

新しく便利な中国語学習法!

  中国語、日本語をそれぞれ母国語とする講師が一緒に会話のスキットをわかりやすく解説し、また個人の体験や生活習慣を紹介したり、実際的なアドバイスをしたりします。豊富な中国語学習内容と一つの便利な中国語の学習法を獲得する事が出来ます。無料音声講座、豊富な練習と復習内容、オンライン学習ツール。以上の内容はhttp://www.sorachina.jp/提供させていただきます。

 

一覧へ

 

人民中国インターネット版 2010年3月10日

 

同コラムの最新記事
無料中國語旅行會話
指定名詞は目的語とすことるができる?
酒造りの歴史
成語-「衣食足りて礼節を知る」
感謝