中国で好まれる色―“红”
中国の住宅街を通る時、干してある洗濯物の中に赤い下着を見かけることがよくあります。日本では見慣れない色なので一瞬びっくりしますよね。たぶんその家の中に干支で言う年男、年女に当たる人がいるからだと思ってください。
中国語で赤は“红”です。“红”は昔から祝い事、喜びの象徴とされてきました。例えば旧正月の春節に飾り付けをされる提灯や門に貼る対聯は赤い色をしています。結婚式にはお嫁さんが着るチャイナドレスは赤と決まっています。赤い下着も干支を迎える「祝い」の意味があり、毎日赤い下着を身に付けるわけではありませんが、なるだけ赤いものを身に付けた方がいいと昔から言われているそうです。
“红”は喜びを表す言葉にも使われています。幸運は“红运”、“开门红”は仕事の成績がさっと上がることを意味しているのです。
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人民中国インターネット版 2010年8月19日