沖縄伝統芸能公演 北京で開催
文・写真=孫雅甜
中日国交正常化40周年を記念し、また2012日中国民交流友好年認定事業として、在中国日本国大使館と沖縄県の共催による「沖縄伝統芸能」公演が7月22日に北京で行われた。
祝儀舞踊「かぎやで風」 |
2時間にわたる公演では、古典舞踊や雑踊り、創作舞踊などの琉球舞踊、お盆の時期に踊られる伝統芸能「エイサー」などが披露され、沖縄文化の独自の魅力を北京の人々にアピールした。なかでも祝宴の座開きに披露される祝儀舞踊「かぎやで風」や、「人間国宝」である照喜名朝一氏による「独唱仲風節」、国指定重要無形文化財保持者である玉城節子氏が踊る「作田」などが観衆を魅了した。最後に、今回の公演のために初めて作られた中国語の歌『你好・谢谢・再见』を出演者たちが熱唱、観衆と共に歌い踊り、現場の雰囲気を盛り上げた。
公演の演出を務めた富田めぐみさんの話によると、沖縄と中国の交流の歴史は長く、沖縄文化も中国文化に深く影響されてきたという。また、琉球古典舞踊は琉球王国時代に宮廷内で育まれたもので、もともと琉球国王が替わるたびに、詔勅と王冠を携えて来琉する中国冊封使をもてなすために披露された余興芸能=御冠船踊だったという。
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照喜名朝一氏・「独唱仲風節」 | 玉城節子氏・「作田」 |
琉球古典舞踊には多くの中国的要素が含まれている。照喜名朝一氏の紹介によると、地謡(じかた、演奏する楽師のこと)が使う三線(さんしん)も中国から伝来したものだという。また玉城節子氏は、古典舞踊を代表する女踊りを例にすると、衣装に中国の皇族を象徴する黄色や鮮やかな赤を好んで使うほか、中国人が愛する牡丹の花を髪につけて飾るなど、中国との因縁が非常に深いと語っている。
人民中国インターネット版 2012年7月23日