政協委員としてパブリック・ディプロマシーに参与する黄委員は、特に先ごろアフリカでフォーラムに参加した折に、中国共産党第十八回全国代表大会(十八大)以降の中国の新たな指導者と新たな経済・貿易政策について説明した個人的体験を述べている。「これは、中国を宣伝するいい機会でした」。アフリカ、サハラ砂漠以南のいわゆる“ブラック・アフリカ”は以前から英国とフランスの“なわばり”だったが、アフリカの国家は中国の登場を歓迎している。中国は英米に匹敵する力を持っているため、現地の政府にとってはいいことなのだ。しかし、英米は気持ちよくない。資源は彼らだけが開発でき、道路は彼らだけが修理できるもので、彼らは中国を競争相手、脅威と見なした。特に、中国が現地の国家の政治に口出しをしないというやり方は彼らと違うため、理念的に彼らといささかの衝突があり、彼らは政府、民間の各種手段を使って、中国を新殖民主義と非難し、とにかく中国の顔をつぶそうとした。中国にとって海外投資は新たな取り組みで、模索が必要なのだ。
「これがパブリック・ディプロマシーに力を発揮する大きな空間を提供しています」と、黄委員は実はアフリカの国の政府は中国政府を歓迎していると指摘する。現地の中立的シンクタンクは、アフリカ大陸に中国文化が登場するのは新しい現象で、アフリカの長期的発展に有利であり、中国-アフリカの根本的利益は一致していると認めている。
黄委員が出席した南アフリカのフォーラムでは、中国側は現地のメディアを活用することに成功した。この南アフリカの白人メディアは中国をよく理解していた。フォーラムの進行者は経験豊かな文化人で、中国を研究しており、よく中国を訪れている。彼がフォーラムで、中国のアフリカへの投資は脅威ではなくチャンスであり、アフリカは中国の訪れを期待、歓迎すべきだと述べた。事実が証明するように、現地の人が登場して話す効果はより直接的だ。
人民中国インターネット版 2013年3月6日 |