中国の100兆近いＭ２（現金と準現金を合わせた広義の通貨で、通貨供給量の重要指標）が長期的インフレを引き起こすリスクとなるかについても、広く関心を持たれている。これについて周総裁は、中央銀行は低インフレの目標を高度に重視しており、これはつまり物価の急速な上昇を防ごうとするものだと述べた。

Ｍ２の数量と名目ＧＤＰ成長の関係は大きい。ＧＤＰの成長には通貨供給による支持が必要だが、過剰な通貨数量はインフレを引き起こし、通貨供給量が少なければ経済の正常な成長を抑制するだろう。このため、まず枠組み分析で通貨がいったい多いのか少ないのかを見るべきだ。これは中国の多年にわたる経済成長の状況を総括し、物価上昇状況、歴史的なＭ２の増加状況で分析すべきで、同時に国際的に比較参照すべきだ。少なくとも現在のところ、中国政府のＭ２の把握は全体的に言って素晴らしいものだ。

事実上、通常貯蓄率の高い国家はＭ２も比較的高い。中国の貯蓄率は世界的にかなり高く、国民経済全体で貯蓄率が高く、大量の貯蓄資金が銀行に預けられ、銀行の預け入れは銀行の貸し出しとなっている。このため中国のＭ２の比重は高い。中国は今後Ｍ２の増加率を抑制し、適切な水準で保持していくことが必要だ。そうすれば突発的な物価上昇を導き出すことはないだろう。

人民中国インターネット版　2013年3月15日