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走馬灯

 

文=楊振生

走馬灯は又の名称を「馬騎灯」といい、中国の伝統的な玩具の一つであり、灯篭の一種である。それは元宵節(旧暦の1月15日)や春節(旧正月)などの伝統的な祭日によく見ることができる。元宵節に様々な形の灯篭を鑑賞するのは、一連の行事が続く春節期間の重要な催しであり、伝統的な北京っ子は「灯篭市をぶらぶら歩きする」とか「花灯をにぎやかす」などという言い方をする。

走馬灯で遊ぶ時は、まず灯篭のなかのローソクをともす。ローソクの熱気が気流を起こし、輪軸が回り始める。輪軸の上には切り紙があり、切り紙の影がスクリーンに映し出される。その図像は休むことなく動き続ける。その多くの絵の中に、古代の武将の騎馬の図面があり、灯りが回転するにつれて馬上の人がだれかを追いかけているように見えるため、走馬灯と呼ばれる。

走馬灯の説明図 北京で制作した伝統的な走馬灯

1421年(永楽19年)、明・永楽帝の北京への遷都時には、北京の各種の灯篭はすでに非常に発達していた。清末には、走馬灯は、かつての宮廷の灯りの装飾芸術から土地の特色ある民間の灯篭となった。中華民国の初期に、北京の前門一帯の商業、交通、娯楽業の繁栄につれ、灯篭市は、かつての「灯市口」から前門と瑠璃廠へ場所を移した。

前門大街の通り沿いの走馬灯

現在、北京の潘家園と瑠璃廠では走馬灯を買うことができ、大小、材質、型の違いなどによって価格は数十元から1000元まで種々ある。

 

人民中国インターネット版 2013年10月15日

 

 
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