湖南省の省都・長沙は、同省東部の北寄り、湘江下流の平原に位置し、北には洞庭湖が広がり、南には南岳・衡山がそびえる。

約2400年前の戦国時代、楚国が長沙に都を構えてから今日に至るまで、町の位置は変わっていない。長沙は楚文明と湖湘文化の発祥地であり、屈原と賈誼の影響により「屈賈の里」と呼ばれる。

湘江が南から北へと市街地を貫き、長沙を東西二つに分けている。西側には「千年の学府」である岳麓書院が、東側には「百年の師範学校」である湖南第一師範学校がある。
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詩人たちが暮らした路地
多くの偉人を育てた岳麓書院
長沙に残る青年毛沢東の足跡
軽快な針運びで緻密に描く
張家界市は湖南省北西部、澧水の中上流に位置する。武陵山脈の奥地にある張家界は、珍しい山林の奇観で知られており、「三千奇峰、八百秀水(3000の珍しい形の峰と800の美しい渓流がある)」と称される。

観光で栄える町として、ここには一体どのような美しい風景と独特な風土・人情があり、これほど多くの観光客を引き付けているのだろうか?
今回の「美しい中国」は、読者の皆さんと共に張家界を訪れる。
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巨岩と渓流が織りなす山水世界
山里でトゥチャ族の風情に浸る
時間と伝統が生む山の珍味