住民に尽くす社区の党委員会書記
王焱=文・写真
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二龍路町内コミュニティー党委員会事務所は、当地のある平屋に置かれている。室内は清潔で、簡素。平日は李俊華書記(左)と徐素仁副書記(右)がここで仕事をする |
李俊華さんは北京市の西城区の数千名の住民を抱える二龍路町内コミュニティーの党委員会書記である。彼女の紹介によれば、コミュニティーの党組織が管理する党員は170数人で、主に離退職者、コミュニティーの従業員、自由業の人である。就業者は勤め先に党組織がある場合は、コミュニティーの党組織には属さない。
「私は2000年からコミュニティーで仕事をし始めました。仕事の中で古い党員たちの献身的な精神に感化され、コミュニティーのためにもっと頑張りたいと思い、入党することにしました」
一昨年、コミュニティーの党員大会で党委員会書記に選ばれた。
「ここの党書記として、私の仕事の基本理念は党員たちとともに住民に尽くすことです」と彼女は言った。
党員は輪番で困窮家庭に手を差し伸べる
このコミュニティーに住んでいる劉徳順さん一家は3人とも重病を患っており、特に生活に困っている。李さんは上部組織に彼らの状況を説明し、補助金を申請したうえ、彼らの日常生活の面倒を見るボランティアを組織した。
昨年劉さん一家は古い家から30キロ以上離れた房山区の新しい家に引っ越した。すでに二龍路には住んではいないが、引っ越した後、劉さんの面倒を見る人が少なくなったことを知った李さんは、党員に呼びかけて交代で房山区に行き、引き続き劉さんの面倒を見ることにした。
李さんは「あの一家はしょっちゅう病院に行かなくてはならないので、私たちは手分けして、早起きして彼らの代わりに病院の順番待ちをしたり、送り迎えをします。突然手術をしなくてはならなくなった時は、電話が来れば、私たちはすぐ行きます」
李さんによれば、コミュニティーには他にも何人かの困窮家庭の人がいる。彼らも劉さんたちと同じく、コミュニティーの党委員会の行き届いた気配りを受けている。
党のバックアップで活躍する住民サービス
コミュニティーには馬広明という人がいた。退職後、町内隣人のために自転車や小さな家電の修理を無料で続け、みんなから大変喜ばれていた。コミュニティーの党委員会がこのことを知ってから、専用事務所を開き、馬広明と命名したコミュニティーサービス隊を作った。李さんも党員たちを組織して進んで参加した。馬さんを隊長とした町内隣人への無料サービス提供は、たちまち一般住民を感化してボランティア仲間が増えた。
今では、馬さんはもう引っ越してコミュニティーを離れてしまったが、コミュニティーの党委員会の指導の下、馬広明サービス隊は今もなお活躍している。ボランティアはそれぞれもっている一芸を発揮し、サービスアイテムはどんどん増えている。
「今では鍵、靴、パイプ、テレビ、車の電気回路まで修理できます。毎月平均して、住民のために大小の家電20件以上を修理しています。他にも散髪、血圧測定、保健案内、害虫駆除などのいろんな出張サービスもします。生活改善や手助けをする喜びといった雰囲気作りができました」と李さんは言った。
李さんによると、コミュニティーの中はほとんどが古い住宅なので、すでにかなりの党員が取り壊すたびに引越して出て行った。でも彼らはコミュニティーへの思いがとても深いので、ここの党組織とのつながりをいつまでも維持したいと望んでいる。コミュニティーの党組織の活動やボランティアが必要な時には、彼らは喜んで参加するという。
李さんは言った。「党の働きによって住民の生活が本当に改善され、みんなから喜ばれ支持されている。これこそが私の誇りであり喜びです」と。
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人民中国インターネット版 2011年8月15日