路人心态
[ひと事心理]
路上で見たことをひと事だと思う心理。経済の発展や都市化によって個人の行動範囲が拡大、血縁・地縁関係も希薄になり、相互信頼の土台が揺らいでいる。2011年に広東省仏山市で2歳の女児がひき逃げされ、横たわっている側を18人もの通行人が知らん顔をして通り過ぎる様子を撮影した防犯ビデオの映像が衝撃を与えた。この事件は、他人への無関心を浮き彫りにし、幅広い議論と反省が行われた。それがきっかけで「助人為楽(人助けを楽しさとする)」など伝統的美徳を再評価し、「ひと事心理」問題を克服すべく、国も市民も積極的に取り組んでいる。
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