風邪に即効性のあるツボ
張北海=文・写真
風邪をひいた時の発熱はよくある症状。この症状は体内に侵入したウイルスに対する免疫システムの防御反応の一つ。つまり、免疫システムが活性化されたことを意味している。そのため、熱を無理やり下げてしまうと免疫システムの機能が抑制され、「外来の敵」を退治することができなくなる。人間の体には自らを癒す力があるため、普通の風邪ならばすぐ薬に頼るのではなく、次の3点を試してみるのがよい。それは、水をたくさん飲むこと、休養を十分に取ること、そして、ツボ(穴)を押すこと。
まず、水には鎮静や体内の熱を下げ、毒素を出す効果がある。そのため、水分を補給し、排尿を多くすることで熱を発散させることができる。
次に、風邪をひくと体の免疫力が低下する。その上に疲労が加わると、細菌またはウイルスに感染されやすく、合併症が起こる可能性が高くなる。十分な睡眠と栄養を取ってこそ初めて免疫システムは優れた機能を維持できる。
高齢者、乳幼児、慢性疾患の人が38.5度を超えた時には、ほかの病気を誘発したり、病状を悪化させたりしないように、医師の指示に従って熱を下げなければならない。
最後に、風邪によく効くツボ、大椎穴。このツボは頭を下げた時、首の後ろに比較的大きく突起する棘突起の下にあるくぼみに位置している。
人さし指と中指で力を入れながら大椎穴を押し100~200回揉む。風邪を予防し治療する効果があり、特に風邪による高熱がなかなか下がらない場合には効果が期待できる。
風邪には翳風穴から缺盆穴にかけてのマッサージもよく効く。
翳風穴は両耳たぶの後ろ側のそれぞれのくぼみに、缺盆穴は両鎖骨上中央の各くぼみにある。
4本の指をそろえ翳風穴から缺盆穴に向かって、中くらいの力で交互にマッサージする。うっすらと汗が出て全身がリラックスするまで5~10分間続ける。普通の風邪だと、ほとんどの場合は1回で効果を感じられる。
風邪によく効くドリンク
ショウガとダイコンの薄切りそれぞれ10枚に黒砂糖と水適量を加え煮る。飲んだ後はよく休み発汗させる。ほとんどの場合は1回で症状が改善される。
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4本の指を揃え、上から下に向かってマッサージする |
人民中国インターネット版 2015年4月