『太安万侶の暗号(七)~漢家本朝(下)壬申の乱、そして漢家本朝の完成~』
園田 豪 著
本書は日本の古代史を新しい解釈で読み解き、大きな話題を巻き起こした『太安万侶の暗号』シリーズの完結編だ。藤原鎌足を引き継ぎ、道教を奉じる北魏系渡来人の子孫が倭国を支配し続けられるように、政治体制のみならず、『日本書紀』をねつ造することで倭国の歴史自体を塗り替え、父子継承による「万世一系」を不文律とした藤原不比等の計略を描き出している。本書を学術的に補完する目的で論考集『人麻呂の暗号と偽史「日本書紀」~萬葉集といろは歌に込められた呪いの言葉~』も同時刊行。
(郁朋社 2016年7月 1800円+税)
人民中国インターネット版 2016年9月