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『外婆』

伍剣 著

 

 

著者は一人称を使って、「私」が子ども時代に両親と離れ、湖北省の黄石に来て、母方の祖母と苦しい日々を過ごしながらも、その中から楽しみを見出すという物語をつづっている。田舎の暮らしは貧しくて苦しいが、楽観的で運命を天に任せている祖母はいつも不思議な生活のこつを次々と繰り出し、家の中を笑い声と温もりで満たしていた。彼女は「私」が一生懸命勉強するように励まし、「私」に人としての道理を教えた…。物質的に貧しかった時代、「私」は祖母から中国伝統の優秀な資質である楽観や強じんさ、明るさ、おおらかさ、倹約、笑顔で困難に対すること、清廉潔白な人柄を感じ、そこから成長のパワーを得た。

本書の編集担当者の紹介によると、著者の描く少年が成長の過程で得たものは生活の知恵だけでなく、さらに生命に対する情熱もある。著者が創り上げた詩や絵のような趣のある雰囲気の中で、少年は自然を味わい、生き生きと元気があって健康な生命の息吹を感じている。同時に、著者が描く自然の美しい風景と純朴な風俗で構成された子ども時代の記憶は、読者に彼の鄂東(湖北東部)文化についての理解を伝えている。 (長江少年児童出版社 2017年2月9日 25元)

 

 

 

人民中国インターネット版  2017年4月10日

 

 

 

 

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