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私たちが見た、聞いた被災地の現状

 

真心と協力の花開く

 

5月24日、大型トラック4台が成都の食糧倉庫に乗り入れた。ここの責任者は、トラックから降りてきた黒竜江省尚志市共産党委員会の董鳳山書記の手をかたく握り、「被災地に米を届けてくださり、ありがとうございます。まさに『雪中に炭を送る』です!」と感謝を述べた。

 

5月24日、安徽省蕪湖市からテント、布団、衣料、薬品など300万元相当、約150トンの救援物資が綿陽市の被災地に届けられた 5月26日、内モンゴル自治区のあるアパレル会社は、日夜休まずにテントを生産し、被災地に送った


 

被災地から3800キロ離れた尚志市では、地震発生後すぐに、義捐金の募集を始めた。失業者やすでに定年退職した高齢者でさえも、失業手当や年金を寄付した。また、被災地で食糧が不足していることを知った市政府は、米200トンを調達。それをトラック4台に積み、現金100万元とともに董書記自らが隊を率いて被災地へ届けた。日夜休まずに進み、わずか3日で被災地に到着した。

 

地震発生後、全国各地からの被災地に対する援助は絶えることがない。6月9日までに、国内外の各界から寄せられた義捐金と救援物資の総額は、441億4700万元にのぼる。こんなにも短期間にこれほどの善意が寄せられたのは、中国では初めてのことである。

 

都市部の献血ステーションには、無償で献血する市民の長い列ができた。夜10時を過ぎても、北京血液センターは献血をしたいと申し出る市民であふれていた。

 

避難所には、ボトル入りの水やインスタント食品が十分にあり、新鮮な果物までもある。各地からやって来た医療チームが駐在し、被災者の飲食や医療も保障されている。

 

被災地を取材していた日本テレビの及川光昭記者は、「被災者の生活を心配していましたが、この状況を見て安心しました」と語った。

 

このような真心のこもった救援活動は、中国の人々を奮い立たせ、温かい気持ちにさせた。

 

「一方に災難があれば、八方から支援が寄せられる」という中国の伝統的な美徳が、経済発展を経ても失われていないことが証明された。

 

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