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私たちが見た、聞いた被災地の現状

 

世界中からの心強い救援

 

救助活動を行うロシアの救援隊
「慌てないで、すぐに救出しますから」。ロシアの救援隊の随行員である呉暁勇さんは、瓦礫に埋まった生存者に絶えず話しかけていた。5月17日夜8時、ロシアの救援隊が都江堰の被災現場で生存者を見つけたのだ。

 

隊員のウラジミールさんは当時の様子を振り返る。

 

その女性は崩れた床板に埋まり、現場の状況はとても複雑であった。救助中のさらなる倒壊を防ぐため、細心の注意が必要だったという。ロシアの救援隊は4人がかりで女性の両足をつかみ、背中を持ち上げ、127時間ぶりにこの生存者を救い出した。周囲で見守っていた人々は、ロシアの救援隊を「すばらしい!」と絶賛した。

 

地震発生から4日後、国際救援隊第一号である日本の救援隊が中国に到着した。続いて、ロシア、韓国、シンガポール、マレーシアなどの国や香港と台湾地区の救援隊が被災地で救援活動を行った。米紙『ロサンゼルス・タイムズ』は、「中国の救援活動の様子は、非常に開放的だった」と評価した。

 

中国政府は一貫して、「救人第一」を救援活動のもっとも重要な原則とした。人命を救うことができるのであれば、いかなる国や地域の、いかなる方法でも歓迎した。30年の「改革・開放」により、中国はグローバル的な思考を持つようになったのである。

 

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