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現在位置: 2010年 上海万博推介

万博記念品――あなたの欲しいものがきっと見つかるはず

 

何晶=文

どんな万博記念品を選ぶかは、各自の好みと経済力によって決まるだろう。上海万博のオフィシャルグッズはその研究開発段階から、このことを十分考慮して、オフィシャルグッズの種類を多くし、来場者をはじめ買い手の需要を広く満たせるような配慮がなされた。

上海万博事務協調局オフィシャルグッズ経営事務室の紹介によると、応募に応じて認定された三百以上のオフィシャルグッズ生産企業が開発した製品は二万四千種にも及び、日用品、食品、貴金属製品、切手をはじめとする郵趣記念品、ダイヤモンド製品、出版物など二十九に大別され、うち一万五千種以上がすでに市場に出回っているとのこと。

「海宝」がいちばんの人気者

記者は上海万博の公式サイトが発表した『上海万博オフィシャルグッズ分類目録』によって、その種類を確認してみたが、身の回りのこまごまとした日用品から、家庭用プラスチック製品、陶磁器、竹・草・籐製品、チョコレート、茶、デザインに凝ったバッグ類まで、また文房具、装飾品、さらには、高価な貴金属製品から郵趣記念品、ダイヤモンド製品、時計類までと実用品、収蔵品とりまぜて、実にさまざまだ。これほど多くの記念品のなかから、さて、あなたはどんな一品を選ぶことになるのだろう。

万博オフィシャルグッズの価格帯は高低さまざま、広く設定してあるが、廉価で質の良いものが少なくない。単価が五百元以下のものが全体の八三%を占め、単価五千元以上のものは五パーセントにも満たない。

万博会場内の湧き上がるような雰囲気に包まれると、誰しも記念品を買い求めたいとの衝動に駆られるだろう。会場内には、休憩エリア内にもオフィシャルグッズ・ショップが設けられていて、来場者は、食事を取ったり休憩したりするのと同時に、ショップで自分の好きな記念品を買い求めることができる。ショップはどこも客でいっぱいで、来場者の購買力が高いことをうかがわせた。

オフィシャルグッズ経営事務室販売管理部の責任者、崔覚慧さんの説明では、現在までにところ、最も売れ行きがいいのは、「海宝」をかたどった各種のおもちゃ類と携帯ストラップ。高額価格帯の商品では、貴金属製品がよく売れている。記念品購買にかけた金額は全来場者にならすと、一人当たり二十五元から三十元だという。

普通の来場者にしてみれば、たった一日で広い会場内を巡り、最後にお気に入りの記念品を買い求めるのは、もっと見ておきたかったという残念さを補うためなのかもしれない。それと、親しい友人へにお土産の意味も込められていよう。崔さんは、「記念バッジや『海宝』のぬいぐるみ、『海宝』をかたどったストラップ類などは、格好のお土産になりますね」と「海宝」の人気が抜群であることを協調した。

浙江省から団体バスで来たという李さんも両手に大小の「海宝」が入った袋を提げていた。「友人へのお土産ですよ。何か記念の品をと思うと、やっぱり『海宝』になったね」と満足そうに語ってくれた。記者が「出口調査」したところ、多くの来場者が、最後は「海宝」を買い求め、青い色のぬいぐるみの入った袋を手に万博会場を後にするというケースがよく見られた。

高価で収蔵価値のある万博記念品を買い求めた人によると、収蔵品の芸術面での価値もさることながら、将来値が上がることを見越して買った面も否定できないという。崔さんによると「収蔵価値の高いオフィシャルグッズの多くは、はやばやと売り切れてしまいました。たとえば、中国金貨総公司が製造した二セットの上海万博記念金銀貨は限定製造だったこともありますが、もう市場で値上がりしています。記念切手や切手帳なども将来値上がりすることが大いに考えられます」とのこと。

多くの金はかけたくないが、収蔵価値のある記念品は手元に置いておきたいというかたは、このあたりの勘所をよく見極めてほしい。

万博会場Bゾーンの万博軸西側にあるオフィシャルグッズ万博会場内旗艦店では、オフィシャルグッズの品ぞろえが最も豊富で、高額商品ならゴールドバーから、廉価商品なら数元の「海宝」が印刷された風船まで、何でもそろっている。旗艦店の運営担当にあたる閔亮さんによると、現在までのところ、売れ行きが最もいいのは、貴金属製品を除くと、記念バッジ類で、「価格も安く、一部のバッジは限定生産のうえに、多くの万博愛好者とボランティアが収蔵していることから、新しいデザインのバッジが発売されると、すぐに売り切れてしまうほど」。店内のバッジ売り場では、「数に限りがあります」との張り紙がまだ張ってあるにもかかわらず、中国館の記念バッジはただの一つも残っていなかった。

「万博パスポート」の売れ行きも大変なものだ。会場内の誰もが一人一冊は手にしているほどで、一時はどのオフィシャルグッズショップでも品切れになってしまうほどだった。閔さんによると「これからも万博のプログラムの進展にしたがって、何種類かの記念性の高いオフィシャルグッズが売り出される」ことになる。旧暦の七月七日にあたる八月十六日には、「七夕節」(中国では「サマーバレンタインデー」と言われ、贈り物が交わされる)の万博記念バッジを売る特設コーナーが店内に設けられたという。

   

九、十月に売り上げのピークが

オフィシャルグッズ経営事務室販売管理部の責任者、崔さんからお聞きしたところでは、万博開幕後三カ月間に市場に出されたオフィシャルグッズの総額は二百三十五億元。開幕一カ月後の六月初めまでに、そのうちの二百五億元分が売れているとのこと。崔さんは、総売上額のうち一定の比率で利潤が万博主催者側に還元されているとも、話してくれた。万博の順調な経営に役立っていることが分かる。

オフィシャルグッズは種類も多く、価格帯の幅も広い。数元のものから数十万元のものまであり、さまざまな階層の多くの消費者に歓迎されていることは、売り上げ状況と売り上げ金額からも明らかだ。崔さんは、「売り上げ額から見ると貴金属商品がその多くを占めていますが、それは商品の絶対価値が高いからです。貴金属製品を除けば、『海宝』をはじめとするぬいぐるみ類がたいへんよく売れています」と語ってくれた。

上海まで出向いて万博を参観できないものの、記念品を収蔵あるいは購買したい万博愛好者のために、上海以外の都市でも記念品が入手できることをご存知だろうか。北京なら、王府井の歩行者天国の南端にある「工芸美術品大廈」一階にショールームが設けられていて、上海万博事務協調局が販売を認可した各種オフィシャルグッズが陳列・販売されている。崔さんの話では、オフィシャルグッズショップは、上海市内には約五百店舗、全国の省・自治区・直轄市には計三千余あり、上海市、浙江省、江蘇省、北京市での販売状況が良好だという。

上海万博の会期も余すところ二カ月、崔さんはオフィシャルグッズの売り上げには十分自信がある、と話す。「九月から十月にかけて、売り上げのピークが訪れると考えています。この期間には、新しい記念商品も市場に提供されます。新商品はいずれも記念と収蔵の価値が十分あるものばかりで、プレゼントとしてまた自身の記念品としてうってつけでしょう」

コピー商品を取り締まるために

いちばん驚いているのは「海宝」自身なのではないだろうか。万博主催者側はコピー商品が出回るのをさまざまな方法で防止しているが、それでもコピー商品が大量に出現している。人気の上海万博マスコット「海宝」のコピーが最も多く、それで「海宝」君が大きな目をいっそう大きくして驚いているのである。

上海の公安部門は、コピー商品の製造・販売を集中的に取り締まるため、製造・販売にかかわった者を一斉検挙する行動を展開した。「上海世博会」(「世博」は「万博」の中国語)の名称、シンボルマーク、旗、マスコット(「海宝」)などを無断で使用するコピー商品の製造・販売は明らかな違法行為であり、重点的に取り締まられなければならない。

八月二十二日、上海万博事務協調局は局の建物前の広場で「違法犯罪行為を厳しく取り締まるためのコピー商品撲滅・廃棄第一次処分」の儀式を行った。万博会場内外で売られていたコピー商品が集中的に没収されたが、その数は十万点余り。局前の広場をはじめ指定の処理場でいっせいに焼却処分された。

万博会場の警備側は、コピー「海宝」のぬいぐるみには健康に危害を及ぼす異物が混入していることも考えられるため、決して購入しないこと、オフィシャルグッズは必ず指定商店で買うよう、来場者に呼びかけている。値段が安いからといって不法販売者からコピー商品を買うことで発生する事故を未然に防ぐ努力が続けられている。

 

人民中国インターネット版 2010年9月17日

 

 

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