冬の風物詩-糖葫芦
そろそろ寒くなり始めると、北京の街中では自転車の後ろに積んだ丸い籠に「赤い串団子」をたくさん突き刺した行商人を見かけます。この串団子は糖葫芦(タンフールー)といい、“山楂”「サンザシ」という果物を飴で固めたものです。サンザシには血脂や血中コレステロールを低下させる働きがあるほか、消化不良にもよく利くほか、女性ホルモンのバランスにもとてもよい食べ物といわれています。
この食べ物が生まれたのは南宋時代、3代目光宗の王妃・黄貴妃が病の床についたことから生まれます。ある漢方医が、「氷砂糖とサンザシを煮詰めたものを毎日食べれば直る」と診断し、半月後に本当に直ってしまいます。ここから庶民に広まり、串にさして食べるようになったといわれています。ちなみに“葫芦”はひょうたんのことですが、昔はさんざ塩をくしに刺すときに大きいものを下に、小さいものを上に刺し、ひょうたんのような形をしていたことからこういう名前が付いたといわれています。
酸味と飴の絶妙なコンビネーションをぜひ味わってみてください。
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人民中国インターネット版 2010年10月28日