「中国は間違いなく途上国」——陳徳銘 商務部長
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ダボス会議で発言する陳徳銘商務部長(新華社) |
「一人あたりの国内総生産(GDP)では、中国は世界第百位にすぎない」「私たちは北京五輪や上海万博などの素晴らしさにだけ目を向けるのであってはならない。確かに中国の沿海地域は急速に発展しているが、私は長く中国の西部地域で働いたことがあるので、現在なお多くの問題が解決されていないことをよく知っている。中国は960万平方㌔余の面積と13億4000万の人口を擁する。国家の全体の数値からすれば、中国は間違いなく世界最大の途上国なのである」 2011年1月末、陳徳銘中国商務部長は世界経済フォーラム2011年年次総会(ダボス会議)での記者会見の席上、このように述べた。
中国の国際的な責任の問題にも触れ、陳部長は次のように語った。
「最大のことがらは、まずは自国の状況を良くするということだ。つまり13億の国民の問題を解決しなければならない。なぜならば、中国が13億の国民の衣食住の問題を解決し、その教育をより良く保証し、その健康な生活のための条件を整えることができれば、疑いもなく世界の安定に大きく貢献できるからだ。たとえば、中国では毎年1000万以上の人に新たな就業機会を見つけなければならず、8000万以上の障害者の生活を保障しなければならないなど。こうした数字は他の国の総人口にも匹敵する。こうしたけた外れな数字は他の国には想像もできないかもしれない。だからこそ中国はまず何よりも自国のことがらの改善に努めなければならないのである」(『人民中国』2011年3月号より)
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