「途上国の段階で高齢化」——馬建堂 中国国家統計局長
「中国は途上国の段階で高齢化が進んでいる。ある人によれば『未富先老』つまり、豊かになる前に高齢社会を迎える、と言う。その意味は、中国人一人当たりの国内総生産(GDP)、収入はまだ高くないと言うことで、高齢化問題の解決のためには、一人当たりの収入を上げなければならず、そのために、政府は経済の発展、民生の改善、生態環境の保護などの課題に、これまで以上に力を傾注して取り組まなければならない。中国が適切な処理を求められる高齢化によってもたらされる圧力は、あらゆる国が経験していないことであり、極めてハードルが高い」
中国国家統計局長であり、第六回国勢調査指導チームの副主任を務めた馬建堂氏が、人民ネットのインタビューに答えた。さらに同氏は「中国は高齢人口の絶対数が多く、65歳以上は1億2000万人に近づき、さらに増加を続けている。また、65歳以上の人口が総人口に占める高齢化率は8.87%、日本は2008年に22.6%、先進国の平均は15.9%、世界平均は7.6%。中国の現在の高齢化率は先進国に比べるとかなり低い。しかし、中国と先進国を比較することはできない。彼らの一人当たりGDPは数万㌦に達しているが、中国はやっと四千㌦だからだ」と言う。
中国が今年四月に発表した国勢調査の結果によると、台湾、香港、マカオ地区を除く総人口は13億3970万人。(『人民中国』2011年8月号より)
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