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「人民元の国際化は長期的、漸進的に」 ―——周小川 中国人民銀行総裁

 

記者会見で発言した周小川総裁(新華社)

「人民元の国際化は長期的かつ漸進的なプロセスで進むものだ。人民元はまず周辺国の貿易決済や投資において使用され始め、その後、他の新興国でも使用され始めた。先頃ナイジェリアがアフリカの国では初めて、外貨準備高の構成通貨に人民元を組み入れる方針を明らかにした」  

9月8日にロンドンで開かれた第4回の中英間の経済財政金融対話で、周小川中国人民銀行(中央銀行)総裁は、海外での人民元使用についてマスコミの取材を受けた際、このように発言した。  

周総裁はまた、英国の各銀行や金融機関がロンドンを人民元オフショア市場の1つとして発展させることに強い関心を持っていることに歓迎の意を表し、ロンドンでの人民元オフショア市場設立が香港に影響を及ぼすことはないとの見解を示した。そして、「貿易と投資の利便性向上に関する努力は続けるが、主に市場の選択を尊重する」とした。  

同時に、人民元の国際通貨基金(IMB)の特別引出権(SDR)への組み入れについて、「中国は人民元の国際通貨基金特別引出権入りを急いでいるわけではない。中国経済の発展につれ、人民元はこれまで以上に強大になり、遅かれ早かれ特別引出権の構成通貨に組み入れられるはずだ」と述べた。(『人民中国』2011年11月号より)

 

人民中国インターネット版 2011年12月

 

 

 

 

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