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「改革は第二のスタートラインに」——エコノミスト 遅福林 氏

中国(海南)改革・発展研究院の遅福林院長

「中国の経済発展モデルは今まさに生産主導から消費主導に転換しつつある。この経済発展のモデルチェンジは第12次五カ年規画(2011~2015年)の期間に、カギとなる時期を迎える。この転換は中国社会の多くの領域での体制的な刷新にかかわってくるため、数々の困難に直面するに違いない。中国の改革は第二のスタートを迫られている」  先頃、遅福林中国(海南)改革・発展研究院院長は、このような見解を公表した。遅院長はまた過去を振り返り、次のように近未来を予測した。

「過去30余年間、投資を主導とする経済発展モデルは中国の経済規模のスピーディーな拡大に大きな役割を果たしてきた。しかし、政府の主導による中国経済のこうした発展モデルの下では、国家に多くの収益がもたらされる一方、国家の生産力の増大が国民の消費能力の増大よりも優先され、結果として社会の総需要が不足することになる。中国が発展しつづけるためには経済のモデルチェンジが必要であり、このモデルチェンジは中国の経済構造の大調整にほかならず、それは利益分配構造の大調整でもある。また中国政府の役割の転換であり、極めて大きな国家と社会のシステム上の大転換でもある。中国はまさに改革の第二のスタートラインに立ったと言える」(『人民中国』2011年3月号より)

 

 

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