「代表性を増進したBRICS」——栄鷹 中国国際問題研究所副所長
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中国国際問題研究所の栄鷹副所長(人民ネット) |
「4カ国のBRICSが5カ国のBRICS(注)に拡大したことは必然の趨勢だ。4カ国から多角的になることは、この組織の代表性を増大させ、重要な国際問題に新興国家の意見をいっそう全面的に反映できる」
中国国際問題研究所の栄鷹副所長は先日、『人民日報』インターネット版のコーナー「強国論壇」でこう語った。今、世界の多極化と経済のグローバル化を背景に、国際秩序には変化が生じ、新興国家が集団的に台頭している。
BRICS諸国は理念、発展の道、発展の階段で多くの共通点を有し、発展を続ける過程で、現在の国際政治経済システムは自らを含む途上国の利益を十分に反映できないと感じている。したがって、国際システム、国際体制の改革と調整において、途上国の声をもっと反映させたいと願っている。
栄鷹副所長は「新興国家を代表するBRICS諸国は、協力メカニズムを通じて対話、協調を行い、国際システムで中小国、途上国により大きな利益をもたらすことになる。世界の政治経済秩序はより公正で合理的な方向へ推進できる」とも語った。
注 4カ国当時の最後のSは複数を示し、五カ国の現在は南アフリカのSを示す。(『人民中国』2011年第6号より)
人民中国インターネット版