「中国の発展を心配しなくてよい」——陳炳徳中国人民解放軍総参謀長
「中国伝統文化の価値観の核心は『和をもって貴しとなす』であり、『永遠に覇を唱えず、永遠に拡張主義をとらない』は既定の国策だ。したがって、世界の皆さんが中国の発展を心配しなくてよいし、恐れる必要はさらにない」
陳炳徳・中国人民解放軍総参謀長が5月の訪米時に、国防大学での講演で語った。同氏はさらに「この一世紀の戦争と平和はわれわれを深く反省させ、世界各国の人々は平和で安定した美しい未来を望んでいる」と、述べた。また、中米関係について、一方は世界最大の途上国であり、一方は世界最大の先進国であり、双方とも、世界の平和維持と共同発展を促進するという重要な責任を担っていることを強調した。
中米軍事関係の推進について、両国関係は相互需要により形成され、相互信頼によって醸成される。戦略的相互信頼の増進は、中米関係の長期的で安定した発展を確保する上で重要な礎石だと、語った。また、ドイツ系米国人の物理学者・アインシュタインの「人々の間のすべての平和協力はまず相互の信頼に基づく」という話を引用して説明した。
さらに、「近年来の中国の国力の迅速な増強に対し、一部の人々は中国の国防と軍備を理由もなく疑い、『中国脅威論』を鼓吹している。これは中国の戦略的意図を歪曲し、中国のイメージを損ねるだけでなく、中米両国の軍事関係構築に対する政治的雰囲気にも影響を与えている」と、指摘した。(『人民中国』2011年7月号より)
人民中国インターネット版