毎年春の3月、全国政治協商会議と全国人民代表大会が北京で挙行される。各地からやってきた全国政協委員と全人代代表が一堂に会し、民主的な討論と集中的な表決により、その年ないしはその後しばらくの国家の重大事、人民・大衆が切迫した関心を持つ問題について、協商、政策決定、手配、解決を行うものである。

今年の「両会」では、委員と代表たちは「中国の夢」という偉大なる目標をめぐって、国の政治、経済、教育、医療、住宅、交通、文化、科学技術、防衛などの多方面にわたって、さまざまな見解を発表した。その中には構想や提案もあれば、問題に対する批判もあった。彼らの言論は国内外のメディアにより広く報道され、中国の人々の熱い話題となったばかりか、世界に中国の「両会」の民主的な雰囲気を感じさせるものとなった。討論や表決の中で、例えば、住宅価格の急速な値上りをコントロールするための国の五カ条の規定、実効を追求するための部（日本の省にあたる）や委員会の統廃合、教育の公平を保障するための大学入試制度改革、貧富の差を縮めるための収入分配制度改革など、国家建設や社会・民生に関わる決議が次々と発表された。

会議の後半では、全人代代表たちの票決によって、新たな中国国家主席、全人代常務委員会委員長、国務院総理、全国政協主席などの国家首脳陣が選出された。

まもなく閉幕する2013年の「両会」は、世の人に中国特有の協商民主制度のもとで、中国の各項目の事業が現在、安定的に秩序だって、積極的に着実に進んでいることを示すものとなるだろう。

人民中国インターネット版　2013年3月16日