日本は沈没していなかった
この訪日プロジェクトは、中国外文局が主催し、人民中国雑誌社が実施し、日本財団傘下の日本笹川平和財団の助成によるものである。もとの計画では今年四月に実施予定だったが、突如襲った東日本大震災のため日本が想像を絶する被害を蒙ったため、やむなく延期された。
震災後の日本が徐々に元気を取り戻してくるにしたがい、とくに5月末の日本での中日韓首脳会議の期間に、温家宝総理が宮城と福島の被災地を訪れ被災者を慰問したことをきっかけに、関係各方面が協議した末、7月にこのプロジェクトを実施することにした。
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メディア交流の重要性を再確認
7月25日、訪日団は東京で福田康夫元首相を訪問した。陸彩栄団長は「中日友好を強めることは中日双方の有識者がともに目指すところです。この地方政府対外宣伝幹部代表団の訪日は、日本の政財界、メディア界や各地の人々に直接中国をPRし、中日交流の場をつくり、日本各界との連携を深め、よりよい関係を結びたい」と述べた。これに対して、福田元首相は、「メディア交流は日中関係にとって非常に大切だと思います。両国のメディアが双方の情況を客観的に、正確に報道し、双方の交流と相互理解を促進すべきです」と言った。
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草の根の交流こそ中日友好の基礎だ
近年、中日の地方交流がいっそう盛んになり、中でも、経済・貿易や観光などの分野では、ますます緊密になってきている。今回訪れた神奈川県と静岡県は、それぞれ中国の遼寧省と浙江省と友好提携関係がある。横浜市と上海市も友好都市である。日本の富士山と中国の泰山は、2007年の温家宝総理の日本国会での演説、「中日両国人民の友好の土台は泰山と富士山のように決して動揺することはありません」という一節が縁で、「友好山」となった。
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古人の知恵に学ぶ
訪日団が奈良の唐招提寺を訪れたのは、ちょうど炎天下の真夏だった。しかし、唐招提寺の境内に入ると、急に涼しく感じる。境内は鬱蒼として、地面は草の絨毯、寺院の建物は巨大な緑の中に隠され、蝉の大合唱が却って人に「蝉噪林愈静」(蝉噪くして林逾静か)という趣を感じさせる。
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