中国共産党の活力の源
文=王征
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天安門広場の西側にそびえる人民大会堂とへん翻と翻る赤い旗(CFP) |
中国共産党は半封建半植民地の中国に誕生した。当時、太平天国の農民戦争、愛国・救国と変法自強を鼓吹した戊戌維新運動、義和団運動などの救国運動は次々と失敗した。辛亥革命は清王朝を覆したが、中国の運命を徹底的に変えることはできなかった。
社会主義を選択した中国共産党は、成立後の初期、経験不足のために、さまざまな挫折を経験した。しかし、思索を重ね、不断の努力で次第に成熟していった。「農村から都市を包囲する」、農民に土地を獲得させる「土地革命」など国情に適した政策を打ち出し、広範な人民の支持を獲得し、最終的に政権を勝ち取った。
政権取得後、社会主義を発展させる道筋で、古い観念にこだわらず、絶えず中国の国情にふさわしい道を模索し、「中国の特色ある社会主義を建設する」という理念を提起した。当時、旧ソ連を始めとする社会主義諸国は全て計画経済体制を採用し、中国も例外ではなかった。世界的に「社会主義は計画経済であり、資本主義は市場経済」という概念が形成されていた。しかし、時間が推移するにつれ、硬直した計画経済の弊害が次第に露呈してきた。根気強い模索と経済特区での実践を通じて、1992年、経済体制改革の目標は社会主義市場経済体制の確立だと、宣言した。この宣言は全世界を驚かせた。
90年歩んできた道のりは絶えず風雨にさらされていた。しかし、その中で活気と活力を維持することができたのは、「実事求是」(事実に基づいて真理を求める)という精神で、問題を正しく処理し、絶え間なく模索し、絶え間なく自己を修正し、「創新」(イノベーション)を追求してきたからだ。「改革開放」政策を率先して主導した鄧小平氏が語ったように、「中国の実情から出発しなければならない。革命も建設も、どちらも外国の経験に学び、手本にしなければならない。しかし、他国の経験、モデルをそのまま用いても、必ずしも成功できない」
このように中国の実情に基づいて絶えず模索を重ね、イノベーションを求める思考法は党の精神の一つになっている。中国共産党は前後して「農村から都市を包囲する」「土地革命」「改革開放」「一国二制度」「市場経済」「三つの代表」「科学的発展観」「社会管理のイノベーション」などを提起してきた。国情にふさわしく、創造的な一連の方針と政策はまさにこの精神の体現だ。この精神は一つ一つの奇跡を創造し、最後に中国を救い、中国を発展させ、人々の支持も得た。
今後、中国共産党が歩む道は必ずしも順風満帆ではないだろう。経済成長モデルの転換、社会の安定と和諧の実現などさまざまな挑戦が待ち受けている。しかし、国情に基づき、時代とともに確実に発展し続け、生気と活力を維持し、さまざまな困難を克服し、中国をリードし、中華民族の復興を実現することができると信じている。(『人民中国』2011年7月号より)
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