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中国の改革は引き続き行われる

 

王征=文

胡錦濤・中国共産党中央総書記は、7月1日に開かれた中国共産党成立90周年を祝う大会で演説し、中国が改革開放を引き続き行うことの必要性について、次のように力強く述べた。  

「わが国の過去30年余の急速な発展は改革開放によるものであり、わが国の未来の発展も改革開放にゆるぎなくよらなければならない」「(改革開放は)現代中国の命運のカギとなる選択であり、中国の特色ある社会主義の堅持と発展、中華民族の偉大な復興を実現するために必ず通らなければならない道である。改革開放こそ中国を発展させ、社会主義を発展させ、マルクス主義を発展させることができるのである」 

この発言に、会場からは大きな拍手が沸き起こった。  

1978年に改革開放政策が実施され始めてから、中国の経済は急ピッチで発展し、2010年にはGDP(国内総生産)で世界第2位に躍り出て、この時点で世界で発展が最も速い地区となった。しかし、同時に、中国の改革にはボトルネックが存在することも確かだ。  

これについて、中共中央党史研究室の斉彪教授は次のように述べている。中国の改革はやりやすい部分から始まったが、30年以上経った今では、やりやすい部分はほとんどやり終えたため、今後の改革は利益問題に触れざるをえない。  

それだけではない。胡錦濤総書記は「七・一演説」でさらに、中国共産党は4つの危険にさらされている、と厳しく指摘した。それは、「精神的な怠慢の危険、能力不足の危険、大衆から遊離する危険と消極的で腐敗する危険」である。  

これらの危険にどう立ち向かうのか。改革過程での困難に臨んで、執政後、60年以上も経つ中国共産党はどのようにしてその活力を保っていくのか。回答は1つしかない。すなわち、中国の実際の状況に基づいて、何ものも恐れずに改革を続けていくことだ。

スローガン「改革開放は強国への道」を大書した看板 (CFP)

例えば、最近打ち出された社会管理体制の刷新は、重要な改革の一例である。30年余の改革開放を経てきた中国では、経済の発展に伴って、社会構造にも大きな変化が起こった。単一の社会から多元的な社会へ、静態的な社会から流動的な社会へ、閉鎖あるいは半ば閉鎖された社会から開放された社会へと絶えず変化している。  

李君如・中央党学校元副学長は次のように述べている。社会がこれほどにも大きく変化した以上、これまでの社会管理方式と体制を維持することは、すでにできなくなっている。

中国の改革は完成までにはまだ遥かな道のりがあるだけでなく、逆に今後の改革こそ、中華民族の復興を実現するうえでのカギとなることだといえよう。まさに胡錦濤総書記が「七・一演説」において述べたように、「当面、世界事情、国内事情、党内事情には引き続き大きな変化が起こり、わが国の発展において、不均衡、不調和、持続不可能の問題が突出し、科学的発展を制約する体制・メカニズムの障害は避けて通れず、迂回することもできず、必ず改革を深化することを通じて解決しなければならないのである」  

中国の改革はとどまることはなく、必ず引き続き行われるに違いない。(『人民中国』2011年10月号より)

 

人民中国インターネット版

 

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