『行草三部曲──松煙』
『行草三部曲』は、台湾の有名な舞踊家である林懐民氏が、中国書画の感化を受けて創作した現代舞踊で、『行草』『松煙』『狂草』の3部で構成されている。
第1部の『行草』では、重厚な雰囲気と墨色の濃さの表現に重点を置いているのに対し、第2部の『松煙』では「墨分五色(濃いものから淡いものまで、墨色の濃淡度を5段階に分類すること)」によって、軽快で優雅な雰囲気が醸し出されている。この現代舞踊の名称は、松の木を燃やして作った「松煙墨」から取られている。この墨は水に溶けやすいので、字を書く際には自在に濃淡度に変化をつけることができるため、「墨分五色」を表現する上では打ってつけだ。舞踊の動作も軽快さと重厚さ、幻想と現実、そして静と動の世界を自由自在に行きめぐっており、書法芸術のロマン的手法の美しさが表現されている。
上演日時:2014年10月23~25日
上演場所:国家大劇院
入場料金:100/280/400/460/520/580/680元
人民中国インターネット版 2014年10月