『銀錠橋』
「銀錠橋」は古都北京を代表する名所、什刹海にかかる石造りのアーチ橋のこと。形が中国で使われた銀貨・馬蹄銀に似ていることからその名がついたという。この劇は著名な戯劇監督の林兆華氏の作品で、北京の方言や情緒、北京っ子らしい暮らしぶりを満喫できる。
物語は、銀錠橋のそばで小さな料理屋を開いている于五が、先祖が残した店を守るために荒唐無稽なペテンに巻き込まれてしまうというもの。「人の心」と「欲望」を生き生きと描く一方、現代社会も反映している。生真面目な店主の于五、気が強く何をするにもてきぱきしているその妻、いつも立て板に水のようにしゃべるが考え出すのはくだらない悪知恵ばかりの隣人。泣くに泣けない笑うに笑えないペテンの中で、人々は自分が演じるべきだと思う役を演じながら、実は利益や欲望によって自分を見失ってしまう……。
上演日時:10月2~5日 19:30
上演場所:保利劇院(北京市東城区東直門南大街14号)
入場料金:80/180/380/580/880/980/1000(580×2)元
人民中国インターネット版 2015年10月