灘頭木版年画展
湖南省南西部に位置する歴史ある小さな町、灘頭鎮。ここに、独特の伝統手工芸、灘頭年画が伝わっている。それは、水墨や絵の具を木彫りの版に塗り宣紙や絹に印刷する中国の伝統的な印刷方法・木版水印で創作される年画だ。この伝統工芸はすでに2006年に国の無形文化遺産に指定されているが、現在では専業の伝承者は一人もいなくなっており、絶滅の危機に瀕する木版年画の一つになっている。
今回の年画展のキュレーターである馬可さんは、習近平国家主席の彭麗媛夫人の衣装をデザインしたこともある中国の著名ファッションデザイナーであり、中国伝統手工芸の保護に熱心に取り組んできた人物でもある。馬さんはチームと共に灘頭に出向いて年画の製作技術や職人の創作と生存状態を調査・記録し、数多くの原資料や貴重な文物を収集した。今回展示されている作品のほとんどは1980年代に高腊梅工房を創立した鐘海仙氏の作品。鐘氏は国から灘頭年画の無形文化遺産伝承者の認定を受けている。
日程:開催中~2016年4月15日(毎日10:00~20:00)
会場:無用生活空間(北京市東城区美術館後街77号文創園1-101)
料金:無料
人民中国インターネット版 2016年1月