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演劇『離婚』

 

 

同演劇は作家・老舎による同名の長編小説をリメークした作品だ。『離婚』は、老舎ならではのユーモアと北京方言特有の豊かな表現によって、地元の人々の笑いあり涙ありの人生を描いている。当時の北平(現在の北京)の財政所に勤める平社員のりと彼の仲間たちが「離婚」の風潮に巻き込まれる話を軸に、中国の伝統的な文化背景の下、現代的な文化が次第に生活に入り込むようになり、市民層が直面するジレンマによる気まずさや悲しさをとらえている。世間体への意識、妥協、意気地のなさ、物事を穏便に済ませること、自らを欺いた満足、適当な態度でごまかすことなど、市民層の凡庸な哲学は彼らの理性的な決断を阻んでいる。結局彼らは大騒ぎをしたあげく、誰も離婚せず、そそくさと元のさやに納まるのだった。

演劇『離婚』は、明劇坊演劇スタジオで制作された「老舎三部作」のうちの1作(他の2作は『猫城記』と『私の一生』)だ。

 

上演日時:2014123日~7

上演場所:鼓楼西劇場(北京市西城区小八道湾6号)

入場料金:50(学生)100/120/180/280/300180X2/400280X2)元

 

人民中国インターネット版 2014年12月

 

 

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