『跳牆』
昔、病弱な子どもの厄払いのために、親は子どもを寺に預けて、「名ばかりの僧侶」にならせてもらうという風習があった。子どもは受戒せず、本格的に出家して修行に入ることもない。彼らは寺で幾年か過ごしたら、「跳牆(子どもが寺院の塀を象徴するベンチを跳ぶこと)」という儀式に臨み、還俗して寺院を離れる。この劇は、まもなく「跳牆」の儀式を通じて還俗しようとしている少年の心理的葛藤を描いている。儀式の前夜、少年は何を思うのか? 寺の白い塀に向かって、自分の影に向かって、彼は何を語るのか? 名残惜しい山奥に残るのか? それとも騒々しい俗世に踏み込むのか? この十数年もの間、山寺の門から一歩も出なかったにもかかわらず、なぜこれほどまでに浮世のことが気になるのか? 同劇は、2014年の烏鎮戯劇祭で戯劇賞に輝いている。
上演日時:4月1~12日
上演場所:北京人民芸術劇院実験劇場 (北京市東城区王府井大街22号)
入場料金:60 /120/280元
人民中国インターネット版 2015年4月