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御窯磁器展──景徳鎮御窯遺跡出土品と
故宮博物院所蔵伝承品の対照展

 

 

 

明から清にかけて、景徳鎮の御窯は皇帝の「御用磁器」生産地であり、紫禁城は御用磁器の唯一合法的な使用地だった。当時、厳格に選出された合格品は紫禁城に送られ、不良品、あるいは良品でも選ばれなかった品は、まとめて処理されることになっていた。考古学発掘調査によって御窯遺跡からそれらの品が数多く出土し、器形、紋様などについて今に伝わる御用磁器との比較研究が行われた。御窯で生産された磁器には、伝承品はあるが出土品が見られない種類のものもあれば、その逆もある。そして当時研究・開発が進められていたと思われる品種や試験的に焼かれたが成功しなかったものも発見された。

本展は、故宮博物院と景徳鎮市陶磁器考古研究所の共催によって実現した、景徳鎮御窯から出土した磁器と故宮博物院が所蔵する伝承品──洪武、永楽、宣徳磁器とを比較する非常に貴重な機会であり、297点の磁器が展示されている。

 

期間:開催中~9月3日 9:00~17:00(月曜午後休館)

会場:故宮博物院 斎宮 延禧宮(北京市景山前街4号)

入場料:60元(故宮博物院入場料のみで参観可)

 

 

人民中国インターネット版 2015年8月

 

 

 

 

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