世界経済フォーラム会長「中国経済は目覚ましい成果、さらなる成長の余地」
世界経済フォーラムのシュワブ会長はこのほど中国中央テレビの取材に対し、「中国経済の発展は目覚ましい成果を上げた。同時に、中国の発展と経済成長にはさらなる余地がある」との見方を示した。
シュワブ氏は、「私は45年前の1979年に中国を訪れたことがある。現在の状況と比較すると、中国の経済発展は目覚ましい成果を上げたと言わざるを得ない。データを例に挙げると、1979年には中国の国内総生産(GDP)は現在の1%に満たず、貿易額も現在の1%に満たなかった。こうした例は枚挙にいとまがない。当時の中国は明らかに発展途上国だったが、今や、中国は多くの技術分野でトップレベルにある」と述べた。
シュワブ氏は、「これまで、中国の勢いある発展は終わったと言う人がしばしば現れていたが、現在もまた同じような見方が出ている。私は、中国はこれから行動を取って社会の高齢化、債務、そして不動産市場など各方面の課題に対処すると確信し、これから新たな経済成長モデルを見いだすと確信する。忘れてはならないのは、中国のGDPが連続して倍増して、今では世界のGDPの約20%を占めるようになったが、一人当たりGDPを計算すれば、中国の一人当たりGDPは大多数の先進国よりも依然として低いということだ。そのため、中国の発展と経済成長にはさらなる余地があるだろう」と述べた。
またシュワブ氏は、「目下、すべての国がさまざまな原因によって経済の困難な時期を迎えているが、私は、中国には目下の経済の課題に対応し得る十分な知恵があると考えている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2024年1月22日