中国製高速列車がチリで営業開始、南米の最高速度を更新
中国企業の中車四方股份公司(中車四方)がチリ向けに開発した電気・ディーゼル両用高速列車が19日、チリで乗客を乗せた営業を開始した。同列車の最高運行速度は160km/hで、南米大陸で最速の列車となっている。人民日報が伝えた。
チリ政府の当局者やチリ国鉄の責任者らが当日、中国製の新型列車のテープカットを行った後、最初の列車に乗車した。チリのムニョス運輸通信大臣はセレモニーで、「チリの鉄道はこれから南米最速で最も近代的な列車を持つようになった。これはチリ及び地域全体にとって歴史的な瞬間だ」と述べた。
同高速列車は4両編成で、定員236人、車内にはワイヤレスネットワーク、充電用コンセント、車椅子エリアなどのサービス施設が配備されている。中車四方の王京軍チーフデザイナーは、「新型列車はチリ向けにカスタマイズされたものだ。最大の特徴は内燃動力と架空電線という2種類の動力モードを持つことで、切替時に停車する必要はなく、電気化・非電気化区間を走行する能力を備え、現地の営業の需要を満たす。同列車は先進的な電磁吸着ブレーキ技術を採用し、ブレーキ能力がさらに高く、現地の複雑な線路状況により良く適応できる」と説明した。
中車四方は2020年、速度160km/hの電気・ディーゼル両用高速列車計6本を含むチリ・アラメダ―チヤン線の列車調達に落札した。今回投入された高速列車は2本で、第1段階の運行区間はアラメダ―クリコ。後続の4本は今年上半期に営業開始し、そして運行区間をアラメダ―チヤン全線に拡大する。線路の総延長は約400kmで、4エリア計12駅を経由する。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年1月24日