中国はもうすぐ端午節 今年のちまきはヘルシー志向?
端午節(端午の節句、今年は6月10日)を目前に控え、中国は「端午節特需」に沸いており、特にちまきやヨモギなどの販売が絶好調となっている。ECプラットフォームのビッグデータによると、現時点で、ちまきの売上高は前年同期の約2倍となっている。そしてその売上高トップ3は広東省、浙江省、江蘇省となっている。
ビッグデータ解析によると、ちまきの味の好みは以前なら中国北方エリアと南方エリアではっきりと分かれていたものの、人口の流動が大きくなり、目新しさを求める人々のニーズが高まっているのを背景に、その南北の差は次第に縮まっている。華北エリアの消費者の間では、しょっぱいちまきの人気が目に見えて高まっている。一方、もともとはしょっぱいちまきが好まれていた南方エリアでは、あんこ入りの甘いちまきが人気となっている。
そして消費者の間で「ヘルシー」な食品が人気になっているのを背景に、ちまきのカロリーが注目ポイントとなっており、調査の回答者の41%が、「低糖のちまき」を重視していることは注目に値する。そして、野菜や果物、キノコ類といったこってり感を和らげる食材を具にしたちまきや、もち米の代わりに雑穀を使ったちまきなどが消費者の間で新たな選択肢となっている。
大型商業施設・スーパーを取材すると、豚肉などが入った「咸肉粽」やアンコ入りのちまきといった定番のちまきのほか、果物が入った新商品のちまきが並んでいた。
現時点で、中国の食品企業の30種類以上のちまきが十数ヶ国・地域に輸出されており、輸出量は前年同期比18.5%増となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年6月6日