中国税関総署は10月14日、今年第1-3四半期（1-9月）の対外貿易データを発表した。全体的には「量的には増加し、質的には優れている」とまとめることができる。

中国1-9月の物品貿易の輸出入総額は同期として初めて32兆元を突破して32兆3300億元（1元は約21.1円）に達し、前年同期比で5.3％増加した。そのうち輸出は6.2％増の18兆6200億元、輸入は4.1％増の13兆7100億元だった。四半期別に見ると、第1四半期（1-3月）は10兆1500億元、第2四半期（4-6月）は11兆元、第3四半期（7-9月）は11兆1700億元で、3期ともに10兆元を超えたのも同期で史上初のことだ。

1-9月の中国対外貿易にはどのような注目点があったか。そこには中国の経済発展のどのような特徴が体現されていたか。

国家発展・改革委員会国家情報センターの魏琪嘉研究員は、「目下のデータの状況から考えると、第1-3四半期の中国対外貿易の輸出入は引き続いて合理的な量と有効な質を維持した。 輸出では、具体的な製品を見ると、技術集約型の製品と資本集約型の製品が海外で人気がある。多くの技術集約型製品、たとえば電気機械製品や一部のハイテク装備製造類といった製品などは、引き続き速い成長ペースを保った。こうしたデータを通じて、中国の構築する産業チェーン・サプライチェーンの充実ぶり、強靱さ、競争力の高さがうかがえる」と述べた。

このほか政策による支援・保障の状況を見ると、中国では対外貿易輸出入を巡る政策環境の最適化、サービス保障の強化などで具体的な政策措置が打ち出された。政策が十分に打ち出されたことも良好な発展傾向をより強固なものにし、特に目下のデジタル貿易の急速な発展につながっている。中国は産業デジタル化分野にも引き続き力を入れており、これには関連環境の最適化も含まれ、貿易輸出入の効率向上を牽引する重要な役割も果たしている。（編集KS）

「人民網日本語版」2024年10月15日