上海、北京、江蘇など6省・市、総合科学技術イノベーション水準で全国をリード
中国科学技術発展戦略研究院は11日、浦江イノベーション・フォーラムで「中国地域科学技術イノベーション評価報告2026」を発表した。報告書によると、中国全体の総合科学技術イノベーション水準は81.13点となり、前年より0.93点上昇した。科学技術イノベーション環境は継続的に最適化され、科学技術イノベーションへの投資、科学技術イノベーションの成果、ハイテク産業はいずれも引き続き成長基調を維持し、経済・社会の発展を効果的に促進している。科技日報が伝えた。
中国科学技術発展戦略研究院党委員会の劉冬梅書記は「上海、北京、江蘇、広東、浙江、天津の6省・直轄市が総合科学技術イノベーション水準で全国をリードしており、科学技術イノベーションセンターなどのイノベーション拠点による波及的・牽引的役割が強まり続け、地域間の協調的なイノベーション発展の成果がさらに顕在化している」と語る。
「中国地域科学技術イノベーション評価報告2026」は、科学技術イノベーション環境、科学技術イノベーションへの投資、科学技術イノベーションの成果、ハイテク産業、イノベーションによる発展促進の5つの側面から、全国31の省・自治区・直轄市(香港・澳門<マカオ>・台湾を除く)の総合科学技術イノベーション水準を評価し、各地域の科学技術イノベーション発展の動向を分析し、地方の科学技術管理における意思決定の参考資料を提供するものだ。
画像出典:中国科学技術発展戦略研究院
報告書によると、近年、中国全土で科学技術イノベーション投資・成果の規模が拡大し続け、イノベーション環境も顕著に最適化され、イノベーションのパフォーマンスが安定した向上基調を維持している。総合科学技術イノベーション水準の得点に基づき、全国31地域は次の3つのグループに分類される。
第1グループは、総合科学技術イノベーション水準が全国平均(81.13点)を上回る地域。上海、北京、江蘇、広東、浙江、天津がこのグループに入る。
第2グループは、総合科学技術イノベーション水準が全国平均を下回るものの、50点を上回る地域。湖北、安徽、重慶、陝西、四川、湖南、山東など23地域がこのグループに入る。
第3グループは、総合科学技術イノベーション水準が50点を下回る地域。青海と西蔵がこのグループに入る。
注目すべき点として、北京市・天津市・河北省の3地域が、北京(北京・天津・河北)国際科学技術イノベーションセンターの拡張整備に関する党中央の方針に従い、科学技術イノベーションと産業イノベーションの深い融合を推進していることが挙げられる。地域間の協調的なイノベーションは「単一拠点による波及」から「複数拠点による協調」へと転換し、総合科学技術イノベーション水準も着実に向上している。北京市は総合科学技術イノベーション水準で引き続き全国2位を維持し、科学技術イノベーション環境では首位を維持した。天津市は総合6位、科学技術イノベーションの成果で3位となった。河北省は総合19位で、ハイテク産業の順位が8ランク上昇し、上昇幅は全国最大となった。
劉氏によると、長江デルタの統合型イノベーション構造の形成が加速している。上海・江蘇・浙江・安徽の4地域は協力して上海(長江デルタ)国際科学技術イノベーションセンターの建設を推進し、長江デルタ科学技術イノベーション共同体による共同研究を深化させ、イノベーションの創出機能を継続的に強化するとともに、新たな質の生産力の育成・発展を加速し、地域全体のイノベーション力を絶えず高めている。このうち、上海市は総合順位で引き続き全国首位を維持し、R&D投資で2位となった。江蘇省は総合順位3位を維持し、企業のR&D研究者が社会全体のR&D研究者に占める割合、および上場テック企業の時価総額増加への寄与率でいずれも全国1位となった。浙江省は総合順位5位を維持し、地方財政支出に占める科学技術関連支出の割合で全国1位となった。安徽省は総合順位を1つ上げ、8位となった。
粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)では、イノベーション発展の成果が顕著だ。広東省の総合科学技術イノベーション水準は全国4位で、科学技術イノベーションへの投資とイノベーションによる発展促進はいずれも全国2位となった。具体的な指標を見ると、GDP1億元(1元は約22.9円)当たりの知的財産権使用料輸出額、ハイテク製造業の売上高が工業売上高に占める割合、ハイテク製造業の売上高利益率はいずれも全国1位となったなど、広東省の企業は力強い科学技術イノベーションの原動力を持つことが分かる。
これと同時に、陝西省は総合順位10位で、科学技術イノベーションの成果で3つ順位を上げて4位となった。山東省は総合13位、河南省は総合順位を1つ上げて16位となり、甘粛省は総合23位を維持するなど、黄河流域の省・自治区では、科学技術イノベーション環境の最適化が続いている。(編集NA)
「人民網日本語版」2026年9月15日