「スマートアジア大会」 デジタル聖火ランナー1億人以上がギネス世界記録に
第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)は4日、「スマートアジア競技大会」をテーマにした記者会見を開き、デジタル聖火リレーに130ヶ国・地域以上の「デジタル聖火ランナー」1億人以上が参加し、アジア競技大会史上、カバー地域が最も広く、参加者が最も多く、継続時間が最も長いオンライン聖火リレーとなり、ギネス世界記録を達成したことを明らかにした。新華社が報じた。
杭州アジア大会情報技術指揮センターの張鴿報道官は、「『デジタル聖火ランナー』という構想を打ち出したのは、一人でも多くの人に、時間や距離の壁を越えて、アジア競技大会というスポーツの祭典に参加してもらいたかったため。『多くの人々が参加するデジタルコネクション』というスタイルを通して、誰もが自分の思い描く聖火ランナーになることができる。これもまたオリンピズムの一種の表現方法と言える」と説明した。
そして、「デジタルとリアルを見事にコラボレーションさせた開会式の点火セレモニーを通して、『デジタル中国』という特色ある魅力を伝え、アジア運命共同体の共同建設という素晴らしいビジョンを表現した。今後も機会をとらえて、関連産業の発展を促進し、浙江省のデジタル経済が、さらに質の高い発展へと向かうよう働きかけたい」とした。
また同センターの胥偉華指揮長は、「デジタル聖火ランナー」以外にも、杭州アジア大会では、初となるスマート応用シーンが数多くあったことを紹介した。例えば、大規模な総合競技大会としては初となるメタバースプラットホームが打ち出され、世界のユーザーに「バーチャル+リアル」というメタバース体験を提供したほか、電子版身分登録カードや電子ビザ(e-VISA)の導入をいち早く模索し、選手やテクニカルオフィシャル、メディア関係者などに、スピーディーで便利、ハイクオリティな通関サービスを提供した。また、5.5G新技術活用を初めて模索し、開会式が行われた杭州オリンピックスポーツセンターにおいて、大容量でフレキシビリティで、非常にスムーズな5.5Gネットワークを提供した。そして、画期的な外貨デジタルモバイル決済を実現し、支付宝(アリペイ)のQRコードをスキャンすると、7ヶ国・地域の電子マネーを利用して決済できるようになった。さらには初の「クラウドアジア競技大会」を構築し、競技運営に関わるコアシステムの全てをクラウドに構築。クラウドブロードキャスティングを初めて全面的に応用し、帯域幅とオフラインデバイスの間にある壁を打破し、さらに豊富な画面シグナルや動画編集スタイルを実現した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年10月7日