四川省の秦巴山区が26年連続で春節明けに出稼ぎ労働者向けの特別列車運行
出稼ぎ労働者約1000人を乗せた特別列車K4258号が今月17日0時30分、四川省達州市宣漢県の宣漢駅から上海に向かって発車した。
同列車は今年、陝西省南部の秦巴山区で運行された1本目の出稼ぎ労働者向けの特別列車。同山区と出稼ぎ労働者の多い地域を「ポイント・ツー・ポイント」で結ぶ列車で、26年連続で運行されている。
ここ26年、中国鉄路西安局集団有限公司・安康列車運行当局は春節(旧正月、今年は2月10日)明けになると、宣漢と上海や深センといった多くの出稼ぎ労働者が向かう都市とを結ぶ特別列車の運行を強化してきた。途中で、万源や紫陽といった出稼ぎ労働者の多い10以上の県・市の駅も通過する特別列車はこれまでに累計で700本以上運行され、出稼ぎ労働者延べ158万人が利用してきた。
陝西省安康市紫陽県の紫陽駅で、出稼ぎ労働者の魏艷艷さんは、「貸切列車」のサービスについて、「今年は企業が出稼ぎ労働者のために列車チケットの一括購入を手配してくれた。とてもありがたくて、便利」と絶賛していた。
今年の春運(春節期間の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)期間中、西安局集団公司は、出稼ぎ労働者を対象とした貸切列車サービスを打ち出した。また、出稼ぎ労働者が春節明けに出稼ぎ先にスムーズに戻ることができるよう、駅は事前に人力資源・社会保障部や地方の企業とマッチングを行い、労働者の情報登録を済ませ、統一して情報をやり取りして的を絞って列車を運行するなどして、出稼ぎに戻る労働者のチケット購入「グリーンチャンネル」を開設している。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年2月19日