日本から返還されたトキ16羽が北京動物園へ
2024-12-09 16:54:00
今年10月31日に、日本から中国に返還されたトキ16羽は北京に輸送された。それから、1ヶ月の厳格な隔離検疫期間を経て、16羽は今月4日に、北京動物園トキ飼育基地に移された。間もなく、他の23羽のトキと共に暮らし始めることになっている。中国新聞社が報じた。
「東洋の宝石」と呼ばれるトキは、中国では国家一級保護動物に指定されている。1989年、北京動物園は世界で初めて、トキの人工孵化に成功した。歴代の飼育員や技術者の細やかな世話や技術の難関攻略を経て、同動物園のトキは23羽まで増え、日本から返還された16羽と合わせて、計39羽となった。
北京動物園は、トキの救済や人工飼育、繁殖、育雛などからなる技術体系を世界で初めて構築し、人工繁殖によるトキの個体群を生み出し、生息域外保全機関から生息域内保全機関への技術移転を実現し、世界のトキの絶滅危機の度合いを下げ、絶滅危惧種保護の成功例となっている。
北京動物園は16羽のトキを迎えるために、万全を期している。動物園のトキを担当する飼育チームの責任者・毛宇氏によると、園内のトキ飼育基地において、スタッフが飼育施設の全面的な消毒を行ったほか、牛肉スティックやミールワームといったエサも準備しているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年12月6日