中国国家移民管理局は今月17日、同日から、トランジットビザ免除措置を全面的に拡大し、乗り継ぎ目的で一時入国する場合の滞在時間を、従来の72時間または144時間から240時間（10日間）に延長した。また、トランジットビザ免除措置を使って出入国できる出入国検査所を従来の39ヶ所から、21ヶ所増やして60ヶ所に広げたほか、滞在を認める地域も広げた。

条件を満たすロシアやブラジル、英国、米国、カナダを含む54ヶ国の国民を対象としている。中国を経由して第三国（地域）へ入国する場合、24省（自治区、直轄市）の対外的に開放されている入国検査所60ヶ所のうち、いずれか任意の1ヶ所からビザなしで中国に入国し、規定の地域で最長240時間滞在できるようになった。

トランジットビザ免除措置が全面的に拡大・最適化され、最長240時間滞在できる地域も拡大されている。従来の北京市、天津市、河北省、遼寧省、黒竜江省、上海市、江蘇省、浙江省、福建省、山東省、河南省、湖北省、湖南省、広東省、広西壮（チワン）族自治区、重慶市、四川省、雲南省、陝西省の19省（自治区、直轄市）に、山西省、安徽省、江西省、海南省、貴州省の5省が加わり、計24省（自治区、直轄市）となった。新たに追加された5省のうち、安徽省、海南省、貴州省の3省は全域が滞在可能となる。山西省は太原市と大同市、江西省は南昌市と景徳鎮市が滞在可能となる。その他、福建省や湖北省、陝西省の3省は、全域が滞在可能となった。広西壮族自治区は南寧市、柳州市、桂林市、梧州市、北海市、防城港市、欽州市、貴港市、玉林市、賀州市、河池市、来賓市の12市の行政地域が滞在可能となる。トランジットビザ免除措置を活用して中国に入国する外国人は、上記の24省（自治区、直轄市）の認められている地域内であれば、省跨ぎで移動できる。

外国人の240時間のトランジットビザ免除措置申請条件 

外国人が240時間のトランジットビザ免除措置を申請する場合、以下の3つの条件をクリアする必要がある。

1、トランジットビザ免除措置が対象となる54ヶ国の国民であること。

欧州（40ヶ国）：オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイスランド、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン、スイス、モナコ、ロシア、英国、アイルランド、キプロス、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、セルビア、クロアチア、ボスニア、モンテネグロ、北マケドニア、アルバニア、ベラルーシ、ノルウェー。

アメリカ大陸（6ヶ国）：米国、カナダ、ブラジル、メキシコ、アルゼンチン、チリ。

オセアニア（2ヶ国）：オーストラリア、ニュージーランド。

アジア（6ヶ国）：韓国、日本、シンガポール、ブルネイ、アラブ首長国連邦、カタール。

2、申請者本人が、有効期限3ヶ月以上の国際旅行証明書を所持しており、第三国（地域）への入国条件を満たしていること。

3、240時間以内の搭乗日と座席が確定された第三国（地域）への乗り継ぎ航空券、または関連証明書類を所持しており、外国人入国カードに記入し、出入国・国境検査所での検査と審査を受け入れること。（編集KN）

「人民網日本語版」2024年12月18日