第15回全国運動会でスポーツブームに 1千年以上の歴史誇る商都・広州

2025-11-05 17:02:00

広州タワーのガラスカーテンウォールが朝日に照らされると、歴史を感じさせながら、現代的な街並みを楽しむこともできる都市・広州が浮かび上がってくる。西関エリアの伝統演劇「粤劇」が演じられる「騎楼」と、自動運転タクシーが行き交うビジネスエリア「珠江新城」が、生き生きとした「広東式のマジックリアリズム」を描き出している。

第15回全国運動会が11月9日に広州で開幕する。開催都市の一つである広州は今、スポーツ大会開催をきっかけにして、イノベーションを前面に押し出し、世界に、1千年以上の歴史を誇る商都の多様な魅力を伝えている。

広州では、スポーツが人々の生活に深く根付いている。そしてこの地からアスリートを輩出し、スポーツを楽しむ人がさらに増えている。広州を流れる川・珠江沿いに作られたグリーンロードでは、早朝や夜に太極拳やジョギング、縄跳び、サイクリング、卓球などを楽しむ人をたくさん見かけることができる。「国民健康づくり」が広州において、活力あふれる風景となっている。

また広州では伝統と現代の要素が調和よく「共生」している。朝になると、茶楼では若者がスマホを使って、海老蒸し餃子を注文し、年配の人は人差し指と中指で軽くテーブルを2回叩いて、お茶を注いでもらっている。日中、庭園「宝墨園」に行くと外国人観光客が足を止め、「粤劇」を楽しんでいる。夜になり、猟徳橋の下に行くと、若者たちが潮汕の伝統舞踊「英歌舞」を練習しており、軽快なリズムを刻む打楽器の音と、周囲から聞こえてくる車などの音と交じり合い、まるで「交響曲」を奏でているようなにぎやかさだ。

そしてイノベーションが都市の発展を後押ししている。第15回全国運動会開催をきっかけに、広州は、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市クラスター)のスポーツ産業協同発展の推進を加速させ、テクノロジーイノベーションをめぐる協力メカニズムを模索し、地域の経済発展に新たな原動力を注入している。1千年以上の歴史を誇る商都である広州はスポーツとテクノロジーを「ダブルエンジン」として、さらに輝きを増し、世界に中国の伝統と現代化の「ハーモニー」という独特の魅力を世界にPRしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年11月4日

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