中国が外国人の入国をさらに円滑化する措置10項目を発表

2025-11-05 17:10:00

中国国家移民管理局は今月3日、開放拡大や高い質のサービス発展をサポートする革新的措置10項目を実施することを決定した。それには、240時間以内のトランジットビザ免除措置を利用して中国に入国できる出入国検査所に、広東省の5ヶ所を加える措置のほか、24時間以内に乗り継ぎを行う外国人を対象に出入国審査を免除する措置を実施する出入国検査所を拡大することや、外国人入国カードのオンライン記入を実施することなどが含まれている。

広東省の出入国検査所5ヶ所もトランジットビザ免除対応へ 

国家移民管理局によると、今月5日から、広州の琶洲客運港、横琴、港珠澳大橋、中山港、広深港高速鉄道・西九竜駅の5ヶ所の出入国検査所から、外国人は240時間以内のトランジットビザ免除措置を利用して中国に入国できるようになる。これにより、同措置を利用して中国に入国できる出入国検査所の数は60ヶ所から65ヶ所に増えた。

同措置の対象となっている55ヶ国の有効期限内の国際旅行証明書と、搭乗日と座席が確定した第三国(地域)への乗り継ぎ航空券を所持している旅客は、北京や上海を含む24省(区、市)の対外的に開放されている出入国検査所65ヶ所のうち、いずれか任意の1ヶ所からビザなしで中国に入国し、規定の地域で最長10日間滞在することができる。滞在期間中は観光、ビジネス、親戚・友人訪問などに携わることができる。ただ、就労や学習、メディア取材など、事前に許可が必要な活動を目的に入国する場合は、これまで通り、目的に応じた査証(ビザ)が必要となる。

外国人旅客の中国への入国がさらに円滑化 

外国人の入国をさらに円滑化させるべく、国家移民管理局は、24時間以内に乗り継ぎを行う外国人を対象に出入国審査を免除する措置を実施する出入国検査所を拡大するほか、外国人入国カードのオンライン記入を実施することも発表した。

今月5日から、天津浜海国際空港、大連周水子国際空港、南京禄口国際空港、福州長楽国際空港、青島膠東国際空港、武漢天河国際空港、南寧呉圩国際空港、海口美蘭国際空港、重慶江北国際空港、昆明長水国際空港の10空港でも、24時間以内に乗り継ぎを行う外国人を対象に、出入国審査を免除する措置が実施されることになる。24時間以内の第三国(地域)への乗り継ぎ航空券を所持しており、上記の任意の1ヶ所の空港から出ることなく、直接次の飛行機に乗る外国人は、出入国検査所における入国審査が免除される。

また外国人入国カードをオンラインで記入できる措置は、外国人が中国に来る前に、中国国家移民管理局の公式サイトや政務サービスプラットフォーム、移民局のアプリ「12367」、微信(WeChat)・支付宝(アリペイ)のミニプログラム、スマホでのQRコードスキャンなどを通して、入国に必要な情報を記入することができる。インターネットを通して記入できない外国人は、中国の出入境・国境検査所に到着した後、スマホでQRコードをスキャンしたり、設置されているスマート設備を使ったりして、必要な情報を記入できるほか、紙媒体の外国人入国カードでも入国手続きをすることができる。(編集KN)

「人民網日本語版」2025年11月5日

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